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  • DREAM11感想

    2、3日空きましたがDREAM11の感想を。
    もちろんテレビ観戦ですよ。

    すでに一週間経ってしまっていた…。

    [フェザー級GPリザーブマッチ]
    DJ.taikivs宮田和幸○
    予想:×

    テレビ放送なし。当然。

    宮田が試合前にももの肉離れをおこしてしまいタックルに行けなかったとか、
    減量のしすぎが原因とかという話をそこらのブログで見ました。
    まあ、写真を見るとすごいですけど体脂肪落としすぎですよね…。

    試合内容に関しては見てないのでなんとも言えず。
    ただタックルなしでもtaikiと打撃戦で判定勝ちできるくらいの
    テクニックを宮田が身につけているということはわかりました。

    [フェザー級GP準決勝]
    ○高谷裕之vs所英男
    予想:×

    所、惜しかったです。
    予想通り寝技に付き合わない高谷と打撃戦で優位に立てない所の展開。
    判定までいくかと思ったら…所の奇襲・跳び膝蹴りがヒット。
    これには思わず驚愕の声。
    そこからのラッシュで惜しいところまでいきましたが1Rの最後は
    パウンドをくらいTKO寸前でゴングに救われる。
    …が、結局ダメージが抜けきらず、2R早々パウンドでTKO負け。

    正直1R終了間際で試合を止めてもよかったと思います。
    いつかのHERO’Sで桜庭がパウンドを食らいまくってる時に
    試合を止めなかった感覚に近いものを感じました。

    所のダメか?と思ったときに出る奇襲攻撃のセンスと
    高谷の倒れないテクニック、というか身のこなし。
    所がコーナーに追い詰められた時に何回か見せた、組み付くと見せかけて
    肩を使って相手を中心に左へ回りこむスタンドディフェンステクニック。
    高谷のダメージを食らった時のとっさの動き。(元ストリートファイターだからできる動きですよね…)
    どれもが印象深くいい試合だと思いました。

    高谷は所に勝って評価もネームバリューも上がったと思うし、
    負けた所も評価を落とすような内容ではなく、むしろ評価が上がる内容でした。

    [フェザー級GP準決勝]
    ジョー・ウォーレンvsビビアーノ・フェルナンデス○
    予想:○

    やはりウォーレンがテイクダウンに成功しフェルナンデスが切り返しました。
    ただ、一本まで取れるとは思いませんでした。

    ウォーレンは納得がいかないようでしたが、あそこまで極まってしまったら
    レフェリーも止めざるを得ない。
    予想以上の技のキレを見せたフェルナンデスの完勝です。

    [スーパーハルクトーナメント準決勝]
    チェ・ホンマンvsミノワマン○
    予想:×

    予想以上にホンマンの闘志が戻っていないことに驚きました。
    しかしそれでもこの体格差は…と思っていましたが。

    やってくれましたミノワマン。
    さすがにサップ戦ほど簡単にテイクダウンはできませんでしたがサークリングから
    打撃で散らしてテイクダウンを狙いにいく作戦は定石とはいえ効果的でした。
    テイクダウンを失敗した時もがぶりのままでいずにガードポジションに戻す動きもなかなか。

    しかしホンマンほどのリーチがあればガードポジションからもパウンド当てれると思うんですが…。

    ホンマンがグラウンドでパウンド以外をしなかったのはポジション取りや間接が
    ほとんどできないということでしょうか。

    最後にミノワマンが足関節を取りに行くときのムーブはやはりスタミナを削り、
    ホンマンの動きが鈍った所を狙っていたのでしょう。

    気になるのは細かい打撃を割とガードしていても割とフラフラだったミノワマンのダメージ。
    やはりあれだけ体重差があればカスあたりでも相当重いんでしょうね。

    予想は外れましたがミノワマンのおかげで盛り上がりました。

    [スーパーハルクトーナメント準決勝]
    ○ソクジュvsボブ・サップ
    予想:○

    まあ…予想通りでした。
    集中しすぎなのか2試合続けてゴングが鳴っても攻撃を止めないソクジュが気になる。
    そのうち事故起きるんじゃないかと。

    ○川尻達也vsメルカ・バラクーダ
    予想:○

    勢いよく突っ込んでいったメルカでしたがテイクダウンされるとそこからは川尻劇場でした。
    実力差がありすぎて一方的な試合展開。
    正直おもしろくありませんでした。

    ○桜庭和志vsルビン“ミスター・ハリウッド”ウィリアムズ
    予想:○

    まったく打ち合わずにボクサーの土俵外の攻撃で完封。
    桜庭の試合といえどこれはつまらない。
    トップレベルの強豪を当てろとはいいませんが、古き良き強豪などとの試合が見たいです。
    エヴァンゲリオンのパフォーマンスをやっていたみたいですが、
    テレビ観戦だとイマイチな演出でした。

    [ライト級タイトルマッチ]
    [王者]ヨアキム・ハンセンvs[挑戦者]青木真也○
    予想:×

    残念ながらハンセンが試合終了間際に腕十字で一本敗け。
    接戦を制した青木に拍手を送りたい…ところですが。

    テレビ放送では試合をぶつ切りにされた放送で、もし判定だったら…
    という想像もできませんでした。
    試合の流れもわからず青木のいいところだけを見せられた感じがします。
    とはいってもハンセンと3戦やって2回一本とれるのはすごいと思います。

    カルバン戦の時とかもそうですが、青木はアクシデントが起きるとサッカーの選手なみに
    痛がりますね。
    レフェリーにアピールしているつもりなのでしょうが、ファン目線で見ている自分からは
    ものすごく女々しく見えるのは気のせいでしょうか。
    本当に金的で痛い時というのはのたうち回れないほど、
    その場でうずくまるほど痛いと思うんですけどどうなんでしょうかね。
    それもテクニックだと言われればそれまでですけど。

    うーん、やっぱり私は青木が嫌いなんでしょうか。
    勝っても負けても文句が出てしまう。

    [フェザー級GP決勝]
    ○所英男vsビビアーノ・フェルナンデス
    ○高谷裕之vsビビアーノ・フェルナンデス
    予想:××

    うーん、準決勝勝ち上がりも外しましたが決勝戦単体での予想も外れました。

    高谷が細かいパンチとプレッシャーで主導権を握っていたかに見えましたが、
    やはりフェルナンデスが2回バックを取ったのと大振りのパンチでフラッシュダウンを
    取ったのが判定に影響しましたね。

    高谷の攻めはアグレッシブでフェルナンデスの目尻をカットはしましたが、
    明確にポイントを取れるほどのダメージは与えていないようでした。


    高谷がフラッシュダウンしなければ判定は変わっていたかもしれませんが。

    今回の予想は4/9で半分以下。
    満足度は応援している所とハンセンが敗けてしまったのと
    川尻と桜庭の試合がやらなくてもよかったという内容だったので3/10

    高谷と所が名勝負になったことと、ミノワマンが予想外の結果を出してくれた
    部分だけの評価となりましたT-T

    試合内容とは別にTBSの放送のしかたが「さすが」と言えるほど酷い…。
    やはりテレビ局のスポットはトーナメントとか勝負論ではなく有名選手。
    ハンセンvs青木のぶつ切りの仕方は斬新ともいえるほど酷い出来でした。
    あれならダイジェストと公言しなくてはならないレベルでしょう。

    余談ですが桜井マッハさんのブログでハンセンが泊まりに来たという記事が一時削除されていましたが、
    DREAM用の煽り映像のネタバレだったからなんですね。
    それにしても着物姿のハンセンもカッコイイですね。

    さすが生き様がハードコアな男・ハンセン。
    同行していたハンセンのアニキも強そうですね(笑

  • K-1 WORLD GP2009 FINAL16感想

    K-1 GP2009 FINAL16の感想を。
    もちろん地上波テレビ観戦です。

    カタリン・モロサヌvs金泰永○
    予想:○(反則によるモロサヌの失格)

    テレビ未放送。
    当然か。
    スポナビの解説ではカタリンがラスト10秒の木拍子を終了と勘違いし、そこへ金が追撃。
    今度はゴングが鳴った後にカタリンがヒートアップして追撃し、金が試合続行不能に。
    反則、失格。
    よろしくない試合内容です。

    ○レミー・ボンヤスキーvsメルヴィン・マヌーフ
    予想:◎(判定3-0)

    いつものマヌーフとは違って慎重な攻め。
    組み付いて投げ倒すという反則に近い攻撃でスタミナを奪う作戦も、
    最後はレミーに攻めをまとめられて判定負け。

    最終的には体格差で押し切った感のあるレミー。
    やはりナチュラルウエイトで15kg以上差があるのは問題ですね。
    それからマヌーフはかなり投げを打っていましたがイエロー一枚もないのはどうかと思います。

    ○エロール・ジマーマンvsグラウベ・フェイトーザ
    予想:○(判定2-0)

    3Rのグラウベの反撃はなかなかいい攻めだと思いました。
    正直延長かな?と思う内容でしたが、意外にも判定ではエロジマンが2-0で勝利。
    1Rはドロー、3Rはグラウベとってると思ったんですけど…。

    2Rがカットされているのでイマイチエロジマン有利のイメージが伝わってこなかったので
    微妙な印象です。

    ○ルスラン・カラエフvs京太郎
    予想:×(判定3-0)

    1Rカットで放送。
    カラエフは京太郎のカウンターを警戒しているのと、サークリングで逃げるのを追いかける展開で
    ラッシュが火を吹かず、そのせいかスタミナは最後まで持っていた様子。

    京太郎は相変わらずのカウンター待ちで、それが決まらなければやはり判定では圧倒的不利で
    3R目に若干手数が増えたものの攻めきれず時間ぎれ。

    京太郎に期待しすぎたか。
    予想は見事に外れ。
    京太郎はカウンター待ちの中にもローで逃げ回る印象をジャッジに与えないなどの工夫が必要なようです。

    ○エヴェルトン・テイシエイラvsシング“心”ジャディブ
    予想:○(延長2R判定3-0)

    ダイジェスト放送。
    組み合わせ的に塩分多目になるのはやや予想できたものの、
    そうはなって欲しくは無かった。
    テイシエィラはサッカー日本代表と同じく決定力不足か。
    また体格差がある相手への対応など。
    K-1参戦3年目でこの伸びは目を見張るものはありますが、
    トップクラスと戦うとなると厳しいものがあるのは変わらないようです。

    ダイジェスト放送によりシングが大きい選手ということはわかりましたが、
    どういった実力なのかは結局わからずじまいです。

    ○セーム・シュルトvsダニエル・ギダ
    予想:○(判定3-0)

    ギダの大振りのフックがシュルトをかすめるシーンがあったものの、
    じょじょにシュルトが試合を支配し最終的には大差でシュルトの判定勝ち。
    予想していたよりもギダは善戦しましたが、やはり序盤に明確なダメージを
    与えないとシュルト攻略は厳しそうです。

    今年もシュルトが優勝しそうな予感がします。

    ○ジェロム・レ・バンナvs武蔵
    予想:○(判定3-0)

    見ての通りいつもの武蔵流ではなくパンチ主体の攻めでした。
    1、2Rと攻めきれない印象のバンナでしたが、3R目はキッチリダウンを奪い判定勝利。

    多くの人と同意見ですが、介錯人がジマーマンやハリなどではなくバンナでよかったと思える試合内容でした。
    武蔵の引退試合は秒殺による傷心の引退ではなく、負けではあるけどやりつくした感のある引退試合だったからです。

    人によってはバンナは1、2R手加減していた、と見ているかもしれませんが、
    私はバンナが試合を「武蔵が最後までやりつくした」感のある試合に仕上げたと思っています。
    要は客に訴えかけるもののあるプロの試合として仕上げたと思っています。

    単に勝負論を論じる人からすればこの試合はクソ以下なのかもしれませんが、
    私にとっては感情移入できるという点で良かった試合だと思います。

    まあ、私もさんざん武蔵を酷評したりダメ出ししていましたが、応援していた一人だということです^^

    武蔵選手、長い間お疲れ様でした!
    できればチームK-1ジャパンとか作って日本人選手強化とかやってほしいですね~。

    ピーター・アーツvsアリスター・オーフレイム○
    予想:×(判定0-3)

    多くの人がこの試合の結果を予想できなかったのではないでしょうか。
    シュルトに土をつけたりと、アーツは齢をとっても強いというイメージがあったせいか、
    アーツ勝利は固いと思い込んでいました。
    ところがどっこいアリスターの進化。

    まだ「早い」というレベルではないですが、打撃もキレるようになっており、
    ディフェンスもしっかりするようになってきました。
    なによりPRIDE時代はウルトラマンとよばれるほど最初の3分くらいしかスタミナがもたなかったのが
    最後まで持っていたのが驚きです。
    レミー戦でも最後はヘトヘトでしたし。

    文句なしのアリスターの判定勝ち。
    …ですが、やはりあの筋肉の進化具合はちょっと疑問視せざるを得ないとも思っています(苦笑

    これでアーツのグランプリ連続出場は17でストップすることとなります。
    恐らくリザーブマッチあたりに絡んでくるとは思いますが、奇跡の決勝トーナメント出場はあり得るのでしょうか。

    ○バダ・ハリvsザビッド・サメドフ
    予想:○(1R KO)

    サメドフの実力を知る人たちはもしかしたらハリ危うしか?
    と思うこともあったでしょうが杞憂だったようです。
    まさかのボディへのストレートでKO。
    ヨーロッパ予選王者を全く寄せ付けない勝利。
    この試合っぷりを見るとビヨン・ブレギーとかアレクセイ・イグナショフがでてきても返り討ちできたでしょうね~。

    結果は7/9
    テレビ放送でアーツと京太郎が負けた印象が強かったので今回予想外しまくりだな~とおもっていたら、
    結構当たっていました。

    満足度は7/10
    しばらく格闘技観戦をしていなかったので、久しぶりに見た満足度もあるかもしれません。
    それとも放送局がフジテレビだからでしょうか?
    TBSはプッシュしたい選手よりの放送で大会の全体像がわかりにくいですが、
    フジはライブ感のある放送で大会やってるという感じがします。

    決勝戦の組み合わせは…

    ルスラン・カラエフvsバダ・ハリ
    アリスター・オーフレイムvsエヴェルトン・テイシェイラ
    ジェロム・レ・バンナvsセーム・シュルト
    エロール・ジマーマンvsレミー・ボンヤスキー

    に決定。

    当然ですがゴールデングローリー勢が多く残っているので
    自然とそれ以外の選手とのカードになったようです。
    この中でカラエフとハリ、バンナとシュルトは再戦となります。
    今回もシュルトを誰が止めるのか、がポイントになると思いますが、
    有望株であるハリとアリスターは逆ブロック。
    どうなることやら。

    ちょっとした心配事ですが、アリスターはDREAM参戦を示唆しています。
    たしか数年前、シュルトがK-1参戦した時、PRIDE出場を優先して決勝トーナメント出場を
    辞退した事があります。
    同門対決を嫌うゴールデングローリーがアリスター出場を取りやめないか心配です。
    ファイトマネー優先だとしたらK-1の方がDREAMより多いと思うのでK-1優先するとは思いますが…。

    長文になってしまいました。

    終わり

  • K-1 MAX 2009 FINAL8感想

    私用が立て込んでいたので更新が遅くなりましたが先日行われたK-1 MAX 2009 FINAL8の感想を。

    日菜太vs ジャバル“チンギスハン”アスケロフ○
    予想:○

    延長判定0-3

    案の定テレビでは放送されず。

    ○HIROYAvs キコ・ロペス
    予想:○

    3R判定3-0

    ロペスのパンチがヒットしてダウンというか転倒したのだから、
    ダメージはなくともあれはダウンを取らなくてはならないでしょう。
    それをスリップという角田レフリー…。
    これじゃプロテクトと言われても仕方ない。
    まあ、後半盛り返してたのでダウンを取られていたとしても試合の結果は変わらなかったでしょうけど。

    [GP FINAL8]
    ドラゴvs 山本優弥○
    予想:×

    3R判定0-3

    まず最初に。

    山本選手、あなたを舐めていました。すみません!

    正直ドラゴ相手に正面から打ち合って圧力負けしない選手なんて日本人じゃ魔裟斗くらいだと思っていました。
    一発一発の威力では迫力に欠けるものの、絶え間ないコンビネーションでペースを掴み勝利した山本に拍手です。

    あのコンビネーションを3Rフルに打ち続けられるっていうだけでもどれだけ厳しい練習をしてきたか分かりました。
    ちょっと泣きそうでした。
    ちなみに自分判定だと1Rドラゴ、2,3R山本で山本勝利でした。
    テレビ中継のカメラ目線からだと1Rはドラゴの右フックがガンガン当たっている印象がありました。

    日本人で唯一ベスト4に残った山本ですが、次はペトロシアン戦ですね…。
    現実的なレベルで応援します。
    「一矢報いろ」と。

    [GP FINAL8]
    ○ジョルジオ・ペトロシアンvs アルバート・クラウス
    予想:×

    3R判定3-0

    ダイジェスト放送でしたがペトロシアンがクラウスを完封しましたね。
    クラウスは去年から今年にかけて上り調子だったので
    怪物ペトロシアンにも負けないだろう…と思っていましたが、怪物は私の予想を見事に上回りやがりました。

    次の試合であたる山本が不憫に感じてしまうくらいの強さを見せ付けられました。

    [GP FINAL8]
    ○アンディ・サワーvs アルトゥール・キシェンコ
    予想:○

    延長R判定3-0

    本戦3Rは予想以上に互角の展開で延長Rに。

    最後はスタミナ切れが見えてきたキシェンコが若干押される感じでサワーがリベンジを果たしましたが、
    結果ほどハッキリと差のある内容ではありませんでした。
    一つだけ言いたい。

    ものすごくハイレベルな試合を見せてくれてありがとう

    他の試合とはコンビネーションや技のキレが別次元に感じるほどでした。

    [GP FINAL8]
    ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケンvs ブアカーオ・ポー.プラムック○
    予想:○

    3R判定3-0

    テレビでは放送されませんでしたが、ホルツケンは進化せず、ブアカーオは不安の残る内容だったとか。
    次戦はブアカーオvsサワーですが、今日の仕上がりだけを見るとブアカーオ不利に感じますね。

    試合当日までキッチリ仕上げてこれるかどうか心配です。

    山本“KID”徳郁vs チョン・ジェヒ○
    予想:○

    1R KO

    予想が当たってしまいましたね。
    チョンの方がどういった選手か分からなかったので予想自体は当てずっぽうだったのですが、
    なかなかきれいな連打をする選手のようです。
    一方のKIDは今までと違うムエタイスタイルで挑みましたがあえなく撃沈。

    この結果から分かることはやはりKIDはK-1MAXのレベルから取り残されてしまったな、と。
    4年前ならいざ知らず、競技レベルとしてはK-1ヘビーを凌駕するMAXのレベルに
    4年以上もブランクのある選手が通用するわけがなかったんですね。
    KIDが完全なKO負けを喫したザンビディスでさえ今年はベスト16にいないのだから
    今のK-1MAXのレベルの高さを甘く見てはいけないと思いました。

    山本篤vs 渡辺一久○
    予想:×

    1R KO

    山本ファミリーはこっちも完全な負けでした。
    正直K-1ファイターではない山本に勝ったところで渡辺の真価は計れませんが、
    とりあえずパンチだけは腐ってもボクサーだな、と思いました。

    MMAファイターもスタンドボクシングを習うとは思いますが、練習でやっていた選手と本業だった選手とでは
    まるっきりレベルが違うということを見せつけられましたね。
    山本は渡辺のパンチにほとんど反応すらできずに終わってしまいました。

    [FINAL8リザーブファイト]
    ○城戸康裕vs リーロイ・ケスナー
    予想:○

    3R判定3-0

    テレビでの放送はなし。
    個人的には城戸が勝って嬉しいです。

    [FINAL8リザーブファイト]
    ○佐藤嘉洋vs ユーリー・メス
    予想:○

    延長R判定2-1

    こちらもテレビ放送はなし。
    しかし、今回もギリギリだったようですね。
    ユーリーも実力者で佐藤の苦手なパンチが得意な選手ですのでイージーではないことは分かっていましたが。

    決勝戦当日のリザーブマッチは城戸vs佐藤の日本人対決に決定ですね。
    日本トーナメントでは実現しない組み合わせなのでちょっと楽しみです。
    佐藤が小比類巻を追い越していったように城戸が佐藤を追い越していくのか、はてさて…。

    ○魔裟斗vs 川尻達也
    予想:○

    2R KO

    結果的には魔裟斗が勝って胸を撫で下ろしました。
    MMAファイターとしては川尻を応援していますけど、
    K-1の顔である魔裟斗がここで負けようものならライトファンから「K-1終わった」と
    言われたに違いありません。

    この試合の川尻のパンチは魔裟斗のそれと比べるとものすごくスローに見えて、
    かなり昔にプロレスラーの中西学がK-1に参戦した時と同じくらい周りから劣って見えました。

    MMAのパンチとK-1のパンチは別モノですから当然といえば当然なんですけど、あまりにもキレが違いすぎる。
    魔裟斗は川尻のパンチが全く脅威に感じなかったのではないでしょうか。

    まさに危な気なく勝利した魔裟斗ですが、残り少ない試合をMMAファイターに割いたのは悔やまれるところ。

    ラストマッチは大晦日ですが、トーナメント優勝者と対戦するのが濃厚な線となっております。
    仮にペトロシアンが優勝してしまった場合、魔裟斗でも勝つのは無理かな、と思っています。
    今年のクラウスならサワーとブアカーオにも勝てそうな勢いだっただけに、ペトロシアンの存在が恐ろしいです。

    予想的中数:8/11(オープニングファイト除く)
    満足度:7/10

    まあまあ面白かったです。
    山本の頑張りが今回の好印象の大きな理由ですね。

    終わり

  • DREAM9感想

    約1週間経ちましたがDREAM9の感想を。
    もちろん地上波テレビ放送です。

    ※6月6日、地上波未放送試合の感想追加。

    [スーパーハルクトーナメント]

    ボブ・サップvsミノワマン○
    予想:X

    ミノワマンの調子が最近あまり良くなかったので、サップにパワー負けするかな、と思っていたんですけど。
    テイクダウンされたサップはミノワマンにとってはまさに「赤子の手をひねるよりたやすい」状態でしたね。
    大晦日のキン肉マン太郎の中身がミノワマンだったらサップ負けてたなw

    ○チェ・ホンマンvsホセ・カンセコ
    予想:○

    大いなる挑戦、とは言いますがホセ・カンセコ、挑戦する壁を舐めすぎ。
    非常識な挑戦をするならば、それなりに入念な準備が必要なもの。
    あれでは金をもらったから試合をしたと自ら吐露するようなものでしょう。

    ホンマンも調子がいいのかどうかもわかりませんでした。

    ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤvsソクジュ○
    予想:○

    短い試合内容だったのでネットの動画で見ました。
    あまりにも予想通りでガッカリな試合内容でした。
    ほぼなにもできないノルキヤ、いい加減にK-1に専念なさい、と言いたい。
    ソクジュがヒートアップしてゴング後もパウンドを止めずにセコンドが介入した事だけがピックアップされたような試合です。
    動画ではその部分がありませんでしたが。

    ※動画が削除されたようなので消しました。

    ○ゲガール・ムサシvsマーク・ハント
    予想:○

    こちらもネット動画で。
    もう元K-1王者の威厳もクソもあったものじゃないですね。
    ムサシにあっさりテイクダウンを許し腕を極められて終わる。
    1分弱。
    なんと割のいいバイトか。
    お堅いムサシにハントのフィジカルで波乱を起こして欲しかったのですが。
    残念です。

    ※動画が削除されたようなので消しました。

    [ライト級]

    ○ 川尻達也vsJ.Zカルバン
    予想:○

    やはり復帰戦ではカルバンも100%ではないようでしたね。
    対する川尻はカルバンを押さえ込めるパワーが凄かった。
    ただ上になった時、もう少しアクションを起こして欲しいのは相変わらず。
    もっと勝つ気でガツガツパウンド落として欲しいものですが。

    これで川尻vs魔裟斗は決定的なんでしょうか。
    個人的には五味vs魔裟斗が見たいですけど無理ですよね…。

    [フェザー級GP2回戦]

    ○所英男vsエイブル・カラム
    予想:○

    自分的ベストバウト。
    というかテレビ放送枠ではこの試合以外ベストバウトは考えられない。
    三角締めで捕らえるも極めきれない所と粘るカラム。
    序盤で一気にスタミナを消耗し、いつ逆転されるかわからない緊張感の中、最後は見事なムーブとチョークで一本勝ち。
    この最後まで安心して試合を見ることができない不安定さに視線を釘付けにされるw

    負けそうなのに勝つ、勝てそうなんだけど負ける、そんなアンバランスさが所の魅力。
    見ててハラハラします。

    前回のtaiki戦は所らしくない堅い試合内容でしたが、今回は積極的に動き、流れを自分のものにした点でも大きく評価できると思います。
    正直カラムの戦績を見て内心カラムが勝つと踏んでいただけに

    前田吉郎vs高谷裕之○
    予想:○

    高谷は勝つには勝ちましたが、本当にギリギリでしたね。
    一瞬の勝機に躊躇なく噛み付く野性の本能というか、思いっきりのよさはさすがでしたが。
    ただ、全般的にスタンドもグラウンドも“テクニック”は前田が上回っていたのは言うまでもなく、一瞬の油断が死を招いた(死んでないけど)といったところでしょうか。
    高谷が上回っていたのは勝負勘と一発の重さくらいだったような気がします。
    HERO’Sで有名な高谷を下せば一気に知名度アップだっただけに前田は惜しいことをしましたね。

    今成正和vsビビアーノ・フェルナンデス○
    予想:○

    Part1

    Part2

    お互い自分の土俵で戦おうとしすぎ。
    今成はグラウンドにいきたがりすぎ。
    フェルナンデスは足関を警戒しすぎて寝技に付き合わなさすぎ。
    かといってフェルナンデスはスタンドで“倒す”打撃を狙いに行くわけでもなく力任せの右フックを時々繰り出す程度。
    ブーイングがでるのも当然です。

    今成も2、3発パンチが交差するとすぐにその場でしゃがみモーションに入り、組み付きもせずに引き込もうとするばかり。
    変な動きでペースを崩そうとしても主要な攻めのパターンがほぼ同じなのでフェルナンデスも見切ったように付き合わず。

    この試合は酷評せざるを得ませんね。
    柔術をやっている方々からすればこの試合もLVの高いものに写るのでしょうか?

    山本“KID”徳郁vsジョー・ウォーレン○
    予想:X

    ウォーレンがまさかの大物(?)食い2匹目。
    まあ、仕方がない判定ですよね。
    ウォーレンはテイクダウンをとってコツコツ小さな打撃を当てていただけとはいえ、KIDのよかったところはスタンドで数発クリーンヒットを当てたのみ。
    しかもそれで前進を止められなかったのだからジャッジはダメージ薄と判断しても仕方がない。
    パワーもウォーレンの方が上でしたし。
    それでもホームジャッジでKIDが判定勝ちすると思っていましたが、予想外の判定。

    えこひいきなしをアピールしたかったのでしょうが、今更感もありますし、そうゆう公平なジャッジは継続してこそファンに評価してもらえるもの。
    いつも基準があいまいなチグハグジャッジなので、残念ながらこうゆうことをされても印象は良くなりませんよ。
    少なくとも私の中では。
    できることなら公平なジャッジは継続でお願いします。
    そうしてくれれば一年後くらいには評価が変わってる…はず。

    それにしてもKIDは下になったときに何もできなさすぎます。
    五味とかもそうですけどグラウンドは割り切って捨ててるんでしょうか…。

    [ミドル級タイトルマッチ]

    ホナウド・ジャカレイvsジェイソン“メイヘム”ミラー○
    ノーコンテスト

    まさかのノーコンテスト。
    3点ポジション時にミドルを喰らったジャカレイが流血し試合が中断。
    ジェイソンがジャカレイのバランスを崩したときにミドルではなくヒザだったらそのまま決まっていただけに惜しい。
    この試合の再戦はあるんでしょうか。
    ジャカレイのケガの深さにもよりますが次のDREAMまで試合できる状態になるのは微妙でしょう。

    煽りビデオがノリノリなので乗せておきます。
    音が低いです。

    今回は、的中率7/9
    満足度は6/10って所でしょうか。

    個人的に応援している所と川尻が勝ったっていうのが大きいポイントでした。
    それから開催前にネット上にてその是非を巡り激しい意見が見られたハルクトーナメントでしたが、テレビでの扱いはかなり中途半端なもので、まるでトーナメントではなくワンマッチのような印象すら受けました。
    話題をお茶の間に提供するカード、などと謳っていましたがあれではお茶の間の話題にはならないでしょう。
    2回戦はミノワマンvsホンマン、ムサシvsソクジュで鉄板でしょうか。根拠はありませんがなんとなく。
    お茶の間に届くカードですかね…?無理でしょう。
    2回戦をする意味がもはやないのでは?と思うハルクトーナメントでした。

    内藤効果のおかげで平均視聴率は16.2%、最高視聴率は19.1%(KIDvsウォーレン、所vsカラム、ソースはスポナビ)でDREAMでは最高クラスの視聴率を出しました。
    が、内藤がいなかったらどうなっていたことか。
    恐らく半分程度の視聴率い終わっていたことでしょう。

    地上波放送は首の皮一枚で繋がったといった所で次の地上波放送もほんの僅かに期待しつつ感想を終わりにしましょう。

    うーん、いつにもましてチグハグな文章だ…。

    見てから時間が経ちすぎたせいか所と川尻の印象くらいしか浮かんでこない。

  • やっぱり盛り上がった修斗伝承FINAL

    この大会は是非見に行きたかったのですが、五味隆典の参戦が発表されてからチケットはほぼ即売状態で、当日券も長蛇の列が並ぶほどの盛況だったようで。

    格闘技ファンの方ならすでに知っている通り、五味が復活のTKO勝利を収めました。
    PRIDE崩壊後、戦極ではパッとした試合もなく、格下に敗北するなど不完全燃焼の時間が長かったせいか、今回の完全燃焼は五味ファンにとって待望の復活勝利といえるでしょう。

    戦極第一陣ではドウェイン・ラドゥイックにはTKO勝利ではあるものの、流血によるドクターストップでキッチリ勝ったとはいいがたく、
    第四陣のハン・スーファンにはらしくない判定勝利。
    第六陣のセルゲイ・ゴリアエフ戦ではまさかの判定負けを喫し、今年初めの戦極の乱2009では北岡悟に秒殺一本負けと約2年間もの間その実力を完全に発揮することはなく、
    一部のファンの間では五味は燃え尽き症候群とも終わったとも言われていました。

    しかし今回の中蔵隆志戦では両者とも緊張感のある打撃戦を演じ、2Rに五味がボディを効かせてからの右ショートアッパー、左フック右ストレートでダウンを奪い、パウンドで追撃しTKO勝利を収めました。

    私も含め、五味を見続けてきたファンにとってようやく満足できる形での勝利を見ることができたのではないでしょうか。

    今回の五味はボディへの打撃が有効に打てており、それが直接の勝因に繋がったと思います。

    対する中蔵もジャブが上手く、時折ローを混ぜるなど五味とは違った打撃の上手さを見ることができました。

    今回の五味の勝利にはファンとしてとても嬉しいのですが、この盛り上がりにはやはり中蔵という対戦相手がいてこそだとも思いました。

    なぜなら試合内容は終始打撃戦であり、両者ともにテイクダウンを狙うそぶりはなく、五味にとって噛み合う相手だったということです。

    ジェンス・パルヴァー戦やルイス・アゼレード戦など五味の魅力が発揮された試合というのはたいてい相手がストライカーです。

    今回の中蔵戦もこういってはなんですが、テイクダウンを狙いにいく選手だったらこの盛り上がりはあったかどうか。

    多くの方が五味勝利に歓喜する中、この興奮生んだ影の功労者である中蔵にも拍手を送りたいと思います。

    もちろん勝利者である五味にはもっと大きな拍手を。

    やはりよい試合にはよい選手とよい選手の二人が必要不可欠だと再認識した試合でした。

    Youtube:五味隆典vs中蔵隆志 round1

    Youtube:五味隆典vs中蔵隆志 round2