【感想】DREAM14

DREAM14

2010.05.29

録画は無事成功。
午前中に録画した映像を見て感想を書き。

第1試合 無差別級
ミノワマンvs.イマニー・リー 予想:○
1R4:16 裸締め

リーの体格に見合わないスピードのあるパンチを牽制で見せると一歩下がったミノワマン。
しかしタックルを切れない、テイクダウンされた後の動きがお粗末なのはしっかりとした
MMAの練習をした選手ではないので仕方ないでしょうか。
足関節はかなり警戒されていたのでそこからアームバー狙いからマウント、バック、チョークという流れは
スパーリングを見ているよう。
結果はミノワマンの圧勝。

前回と同じハルク路線はいいとしても今回はどこか消化試合に見えてしまったのは気のせいでしょうか。
リーが試合後に妙にさっぱりしていたせいか。

第2試合 フェザー級 61.0kg
前田吉朗vs.大沢ケンジ○ 予想:×
判定1-2

両者ともWEC出場経験ありの対戦。
2Rは放送カット。
技術的にはいいものを見せているようなのですが、二人ともどこか思いっきりがないような。
壁際の攻防が多く、テイクダウンしきれない前田に倒れない大沢と展開もどっちつかず。
打撃戦の微妙な判定で大沢が勝ちましたがちょっと退屈でした。
この壁際の微妙なバランスとかがわかれば楽しめるのかもしれませんが私にはちょっとわかりませんでした。

第3試合 フェザー級 64.5kg
宮田和幸vs.大塚隆史 予想:○
判定2-1

この試合も2Rカット。
正直どっちが勝っても微妙な判定でした。
それだけ決定打がなく、宮田が最後にマウントをとった印象点だけが具体的な材料でしょうか。
ダメージは大塚の方が、スタミナは宮田の方が消耗が激しく見えましたし。イーブンな印象。

以前もいいましたが、この大塚という選手。
暴言が売りになっているようですが、内容がともなってない印象が強く、私の中では口だけヤロー扱いです。
DEEPとかでは勝っているようですが、テレビ観戦が主の私にとってはやはり口だけヤロー。
宮田もDEEPやケージフォースで勝ち星を挙げてのDREAM復活ですが、キャッチウェイトでもスタミナ切れを
起こしたところを見ると63kgはきついでしょう…。
宮田の課題としてはやはりアマレス出身者にありがちなテイクダウン後の動きでしょう。
解説陣が言っていたようにパウンドを打つべき場面でもついポジショニングしてしまう。
このままではパウンドが打てる位置でもポジショニングをしてしまい機を逃す可能性大です。

第4試合 フェザー級63kg
所英男vs.西浦“ウィッキー”聡生○ 予想:×
1R2:10 KO

あっけなく沈んだ所に呆然としました。
たしかにウィッキーは危険な相手でしたがグラウンドの攻防もなく、一度もタックルにいくことなく終わってしまうと…。
所が負けるたびにグチってしまいますが、やはり所の対戦相手は下から追い上げてくる選手よりは、
立場とか実力が格上の選手とやるべきだと思います。
結果がどうであれ、試合内容はいつも夢中になれるものだし、本人のモチベーションもそのほうが維持できると思っています。

一方のウィッキーはこれを機にDREAMに売り出してもらえるのでしょうか。
テレビ向きのハデな外観とワンパンKO至上主義(笑)
本人が語るとおり、いろんな意味で普通じゃない選手。
タックルがあるMMAであそこまでパンチをフルスイングできる選手を他に私は知りません。

試合後のコメントもないほど傷心の所ですが、まだまだ引退せずに頑張って欲しいです。
一方のウィッキーには是非大物食いを目指して欲しいと思います。
フェザーには幸運なことにまだまだ強い選手はたくさんいますし。

第5試合 フェザー級60kg
山本“KID”徳郁vs.キコ・ロペス 予想:○
1R1:41 KO

この試合は結果だけで十分でしょう。
KIDが勝つべき相手に勝った。
スカ勝ちで。

第6試合 フェザー級65kg
高谷裕之vs.ヨアキム・ハンセン 予想:×
1R4:27 KO

まさかのハンセンKO負け!
これは完全に予想外。
高谷を賞賛するしかないです。

両者ともに打撃巧者なので判定までいくと思ったのですが…。
今回は前回と比べてハンセンらしい動きをしていましたが、
残り時間を気にするなどスタミナにはやはり問題があるようです。
下がりながらのカウンターでハンセンがよろけたことにちょっと驚きを隠せませんが、
ライト級のハンセンはこんなに打たれ弱くないはず…という意味でも驚きを隠せません。
それだけ高谷のパンチが芯を捉えていたということでしょうか。
そこから追撃の右フックに関しては言うこともないほどの見事なもの。
是非高谷にはビビアーノのタイトルに挑戦して欲しいと思います。

で、ハンセンにはライトに戻って欲しいと思います。
結果的にフェザーで2連敗なことですし考える余地はあると思います。

第7試合 ミドル級88kg
桜庭和志vs.ハレック・グレイシー○ 予想:×
判定0-3

1Rの腕ひしぎの時に極めたかった桜庭ですが、凌がれてスタミナ的にきつい展開に。
2Rはグラウンドでハレックの有利な展開が続き、3Rでは桜庭がスタンドでやや有効打を当てるも
グラウンドでは有利になれず。

終盤、桜庭がアームロックを仕掛ける流れの途中でハレックのトランクスが脱げたという理由で不可解なドントムーブ。
これはいただけません。
関節技にいくかいかないかの流れに水をさされたら相手は持ち直すに決まってます。
結局アームロックは失敗し、逆に最後はハレックが腕十字をキャッチの体勢に。
桜庭はレフェリーに向かって極まってないとアピールしながら試合終了。
結果は桜庭敗北。

桜庭ならグレイシーとはいえこのくらいの選手になら勝てるかな~と期待していたのでガッカリです。
途中で流れが切られたこともあってかスッキリしない印象もあります。
それにしても年齢によるものとはいえスタミナの無さと、それよりも膝の死に具合が酷く見えました。
膝がここで曲がれば、踏ん張れれば、と思うシーンが何度かありました。

第8試合 メインイベント  ウェルター級76.6kg
桜井“マッハ”速人vs.ニック・ディアス○ 予想:○
1R3:54 腕ひしぎ十字

始まってテイクダウンに行くまではマッハペースでした。
間違いなく1Rは取れていた展開。
しかしテイクダウン後はディアスに下から攻められあえなく轟沈。

結果論からすればあそこでテイクダウンに行ったのは失敗でしたが、
自分的には完全に成功したテイクダウンに見えただけに、あそこから深追いせずにヒョードルvs.ノゲイラ戦ばりに
すぐにスタンドでやり直すという戦法をとっていたらマッハ勝てたはず。

惜しい。


ケージは引退と完全引退は否定したマッハに日本はケージではなくリングにするべきと語るディアス。
今回の大会がケージマッチに至る理由となった対ストライクフォース対抗戦はまたしても日本が負けてしまいました。
この結果を受けてケージが常時運用されるのか、日本独自の路線を行くのか。
私にはわかりませんが、個人的には大衆に勝負の場と認知されているリングがいいと思っていますが、はてさて。

そう、六角形のリングにすればいいのでは、メキシコのプロレスみたいに(笑

冗談はともかく予想は4/8で半々。
ただ応援している所、ハンセン、桜庭はみんな負けてしまったので満足度はかなり低く3/10
まあ、所に限っては相手も応援している選手なのでどっちにしろって感じですが。
マッハが名目上対ストライクフォース戦で負けてしまったのも要因。

いろんな要因で満足度が下がる中、ミノワマンの存在は私の中でかなり大きい。
通な方からはイロモノとしてみられているミノワマンですが、彼の試合が無かったらもっと大会の満足度は下がっています。
どんな立ち位置だろうとまた次が見たいと思わせれる選手、そして試合をすることは大事なことだと思います。

青木がDREAMの自称大黒柱と言っていますが、ミノワマンはいうなれば縁の下の力持ち、土台とか基礎とかですよね。
彼がいればこそのDREAMと最近思っています。

以上

決まり手、決着時間はスポーツナビ参照。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2010/2010052902/index.html