【感想】Dynamite!!2010(1)

今更ですが、年末に録画したDynamiteを「ちゃんと」見ました。

いつもなら予想もしていたのですが、今年はなんだか予想するのがアホらしいカードが多かったので
スルーしてしまいました。

テレビの放送順に軽く思ったことを。

アリスター・オーフレイムvs.トッド・ダフィー

全米最速の秒殺マシンが秒殺されてしまいました。
アリスター相手なのでUFCの中堅クラスが敵うわけはないと思って見ていましたが、完全にかませ犬状態。

負けたダフィーもアリスターの圧倒的な打撃にしょうがないとでも思ったのでしょうか、
負けた後もやけにさっぱりとした感じでアメリカから日本にほんの数秒の出稼ぎにでもきたかのような印象。
負けた悔しさが微塵も見られないと、なんだかお金さえもらえればいいのかと勘ぐりたくなります。

青木真也vs.長島☆自演乙☆雄一郎

この試合は本当に意味不明で2chなどでも話題になりましたが、そのあたりの事はもうどうでもいいでしょう。

見ていて感じたことはこの試合はK-1とMMAのミックスルールと説明はあるものの、
クリンチからの膝蹴りいいの?とか
足タックル見たいな形から組み付いていいの?とか
K-1ルールなのにオープンフィンガーグローブなの?とかの疑問。

割と格闘技を見ている私でさえ最終的にルールの詳細はわかりませんでした。
一ついえるのはK-1、MMAのラウンドの順番以外は相当に青木有利のルールだったということ。

結果的に長島がKO勝利したことで私的にはスカっとする試合になりましたが、
もし1Rであそこまで逃げに徹した青木が勝ってしまったらと思うと気持ち悪くなります。

勝敗に徹するのは青木からしてみれば選手として当然という主張も、
客観的に見てその試合に金を払う価値あるの?と問いたい。
それで胸を張って「はい」と言える人はもうMMA見なくていいから
柔術とかアマレスの大会見てください、と言いたい。

たしかリングスでマリオ・スペーヒーだったでしょうか。
しゃがんでいる相手への打撃が禁止だからといってパンチの距離でヒザ立ちになり、
相手に組み付いて倒すという行為を思い出しました。

ルールでよければいいってもんじゃないでしょ。
勝負にもマナーがあるでしょ。
技のかけ逃げはチキンですよ、まったく。

自演乙には今回の大会のMVPを贈りたいですが、この近年まれに見る噛み合わないカードを提供した
TBSかFEGの企画者には「なめてるやつで賞」を贈りたい。

所英男vs.渡辺一久

こちらも噛み合わないカードといえば噛み合わないカードですが、
長島と青木の試合と違うところはお互い非常にアグレッシヴだというところ。
(長島はアグレッシヴでしたけど)

結果的には所が自分のフィールドであるグラウンドで有利に試合を進め一本勝ちしましたが、
脅威の身体能力で所の技を返すなど渡辺が負けて名を上げるような内容でした。

60kg近辺で同体重の人間をバスターできる人間は周りにもいますが、
彼はレスラーではなくボクサーであの怪力ですからね…。
渡辺はプロの戦績はあまりよくないですが、内容が観客を惹きつける内容で、
私もまた彼の試合を見たいと思いました。

K-1出場選手で渡辺と打ち合えるだけの技量を持つ選手はいないのか…。
ローで完封するのではなく、ある程度パンチで打ち合える選手の出現を望む。

もちろん所にも期待しています。
これからはバンタム(~61kg)でやるんでしょうか?
もしバンタム級の王者決定トーナメントがあるのだとしたら優勝して欲しい選手の一人です。

負けっぱなしという共通点で柴田にも期待しています。
内容に。(この話題に関係ない)

京太郎vs.ゲガール・ムサシ

京太郎は負けたくないMMA選手に負けてしまいましたが、やはり焦りすぎたのでしょうか。

ボクシングの、特にディフェンステクニックが際立って上手く見えたムサシ相手に
中盤から打ち合いに行ったのが裏目に出てしまった内容でしたが、
全体の動きはそこまで悪くはありませんでした。
京太郎のローはムサシに明らかなダメージがありましたし、
逆にムサシがワンチャンスをものにした、という内容でしょうか。

それだけムサシが勝負強いということはもちろん認めています。

目立ったのが両者がスウェーバックで攻撃をかわすときの腕の位置。
ムサシがきちんと両腕を構えてバックするのに対して京太郎はノーガードでバック。
パンチの被弾率は変わってくるはずです…。

K-1に本格参戦する意思のないムサシにリベンジするチャンスは
京太郎や他のK-1選手に今後訪れることはあるのでしょうか?
K-1選手がMMAに乗り込んでいくしかストーリーは続かなそうなだけに、
現実味が無く、対ムサシ戦はこれで終了の予感です。

続く