ミルコプライド離脱疑惑とその他格闘関係独り言

えーと、バウトレビューの掲示板を見てたら気になる情報があったので・・・。
ブログ「GAME AND MMA」さんのところからトラックバック。
久しぶりにブログの更新にもなるし。

 

フジのプライド地上波放送撤退に端を発した一連の騒動ですが、
現時点のGP2006トーナメント開催中でもあるというのにこの話。
ミルコ・クロコップの金銭的問題によるプライド離脱の噂。

桜庭の時も急な話でしたけど、この一年くらいの間に有名ところの選手が
結構プライドから消えましたよね・・・。
ミルコはまだどうなるかわかりませんけど、桜庭、クイントン”ランペイジ”
ジャクソン、は今年になってからですが、さかのぼればヒース・ヒーリング、
ゲーリー・グッドリッジ、アンデウソン・シウバ。
あとはグレイシー一族は軽量級を除けばあらかた消えましたしね。

あまり有名ではない選手にしたら数え切れないですけど。
今ヒーローズで戦ってるヘビー級かその近辺の選手はプライド落ちした選手が
ほとんどのような気がします。

先日のヒーローズに出場していたホドリゴ・グレイシー、大山峻護、
欠場しましたがカーロス・ニュートンなど。
そのヒーローズを見た人なら知っているとは思うんですが。

 

視聴率を気にしすぎた大会運営のためのレフェリーのミスジャッジ。
これが目立ちました。
秋山対金の試合は「あーあーなにやってんだ」みたいな感じで終わらせ
そうですが、(選手からしてみればたまったもんじゃないが)
桜庭対スミルノヴァスの試合は大問題。

右だったか左だったか忘れましたけどストレートであごを打ち抜かれた桜庭は
前のめりにダウンし、それをパウンドで追い討ちをかけたスミルノヴァス。

無意識状態ではあったんでしょうけどガードの動きを見せる桜庭。
しかし当然の如く、意識が朦朧としている状態でのガードなど穴だらけ。
パウンドの数発はクリーンヒットしていたにも関わらず、
レフェリーは止めない、止めない、止めない・・・。

テレビみていて思わず「オイオイオイオイ」ってつっこんでました。
これはヒーローズルールだけに関わらずプライドのルールでも、恐らくその他の
MMAのルールならTKOだったであろう展開。

 

なのに桜庭の頭がロープの外に出た時にかかったコールは「ドントムーブ」。

ここでも「オイオイオイオオーーイ」ってつっこみ。

試合は中断され、リング中央からグラウンドでのリスタート。
試合が決まると思って攻めたスミルノヴァスはこの後ガス欠。
結果としては桜庭が腕ひしぎ逆十字固めでタップアウトを奪いましたが・・・。

なんなんでしょうかね。
CMで桜庭を使って煽りすぎたんでしょうかね。
こんな秒殺で桜庭が負けることを許さなかったのでしょうかね。
桜庭びいきするのは別にいいんですよね、個人的には。
下り坂とはいえ、一つのイズムを持って試合をする選手ですから。
今でも応援はしています。

 

しかし、あのスターにしたい選手を無理やり勝たせようというスタイルの
ジャッジは選手の命が危険だと思います。

スポーツナビでは前田SVも激怒していたようです。
「これはスポーツであって殺し合いではない」と。

試合後の桜庭はマイクパフォーマンスこそしましたが、心ここにあらず
といった様子で、しゃべり方もなんだかいつもと様子が違いましたし。
(疲れているせいもあったんでしょうが)

試合の記憶もすっかりとんでいたようで、試合したこと自体を覚えて
いなかったそうです。
そのまま病院直行。

 

こわいですよね。
これじゃ地上波放送版地下プロレスですよ。
どちらかが死ぬまで(負けるまで)続く地下プロレス。

 

ここ数年で認知度の上がってきた総合格闘技ですけど、この桜庭の試合は
楽しくて面白い試合を目指す桜庭の主義とは正反対の、総合格闘技の持つ
危険度と残酷さが目立った印象の残る試合でした。

プライドのミルコからはじまってヒーローズの桜庭の話でしたが・・・。
ガチンコの勝負をエンターテイメントにすることの難しさや危険さを考え
させられた記事と試合でした。

おわり