K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!感想

周りの空気を無視していきます今日も。

ダイナマイト2006の感想~。

K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!
12月31日(日)

オープニングファイト HERO’Sルール 5分3R

●キム・ドンウック(韓国/Team Lazenca)
3R 1分11秒 タップアウト(グランドパンチ)
○内藤 征弥(日本/和術慧舟會) 

TV放送なし。

 

第0試合 HERO’Sルール 5分3R

●金子 賢(日本/フリー)
判定3-0
○アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)

素人同士の対決と銘打ってますが、練習歴だけは両者とも結構長いんですよね。
金子は何度かテイクダウンに成功するも攻めきれず、逆にスタンドで
ローキックを何度もくらい動きが鈍りアンディペースに。
K-1の試合見てて思ったんですけど、アンディ普通に強いですよね。
実戦経験が少ないだけで、身体能力はズバ抜けてると思います。
結局打撃戦で優勢だったアンディの判定勝ち。
金子はこれで格闘業引退で俳優業復帰。
世間では酷評されている金子ですが、素人としてはよくやったかな、と。
多分アマ修斗からやっていればこんなにバッシング
くらわなかったと思うんですけどね。

予想勝者:○アンディ・オロゴン

 

第1試合 HERO’Sルール 5分3R 70kg契約

○永田 克彦(日本/新日本プロレス)
1R 4分12秒 TKO
●勝村 周一朗(日本/勝村道場) 

結構楽しみだったカード。
打撃を徹底的に練習してきたという永田とZSTのエース格の勝村。
てっきりグラウンド対決になると思ったら打撃戦。
やや体格差があるせいか永田のプレッシャーに勝村は押され気味でしたね。
トリッキーな動きで翻弄しようとする勝村でしたが通用せず。
膝蹴りを出したところをカウンターのパンチで叩き落されパウンド連打。
そこでTKO。
正直永田は強くなったなあと思いました。パンチ一発一発に重みがあるというか。
コンビネーションなどはまだまだだと思いますが、進歩は見られました。
これからも楽しみ。
勝村にも今回だけのゲスト参戦じゃなくて継続して出て欲しいですけど
適正な階級がないので厳しいかな?

予想勝者:○永田 克彦

 

第2試合 HERO’Sルール 1R10分・2R5分・延長5分 85kg契約

●石澤 常光(日本/TEAM JAPAN)
1R 2分48秒 KO
○金 泰泳(日本/正道会館)

未だプロレスに幻想を抱いている私は石澤が勝つというより
勝って欲しかったのですがw
でも現実は残酷。またしても石澤は秒殺負け。
もうね、タックルは遅いし間合いは中途半端だし。
プロレスも廃業状態で石澤は練習してきてないんじゃないかって
いうくらいのダメな動きでしたT-T

予想勝者:X石澤 常光

 

第3試合 HERO’Sルール 5分3R 70kg契約

○所 英男(日本/チームゼスト)
判定3-0
●ホイラー・グレイシー(ブラジル/グレイシーウマイタ) 

2006年はストライカーとの対戦が多かった所は
寝技の大御所グレイシーと対戦。
今大会ではLVが一つ上の内容でした。
山本キッドにKO負けして印象の悪いホイラーですが、
グラウンドのテクニックはやはり健在。
所も勢いで負けておらず、技の掛け合い返し合いの
見ごたえのある展開に。
判定では所の勝ちでしたが、やっぱりグレイシーは
強いなと再認識した試合でもありました。

予想勝者:○所 英男

 

第4試合 HERO’Sルール 5分3R

●曙(日本/チームヨコヅナ)
1R 1分02秒 アームロック
○ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー) 

もう一般の人も「今年はどういった負けっぷりを見せるのか」で
話題持ちきりの曙の試合。
一言でいうならば「情けない」です。
総合で勝ちたいならそれに見合った身体作りをしなくてはいけないのに。
相撲体型のままなんですよね。全然絞れてない。
戦闘竜を見習ってほしいですよ。
年齢的にもここから先に化ける可能性なし。
ネタ扱いでOK。

予想勝者:○ジャイアント・シルバ

 

第5試合 K-1ルール 3分5R

○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
2R 1分28秒 TKO
●ニコラス・ペタス(デンマーク/スピリットジム) 

久々のK-1復帰のペタスに勝って欲しかったのですが。
この試合あたりからバダ・ハリはチョイ悪風のネタキャラじゃないって
思いはじめましたね。
キャラはワルって感じですが試合内容は正統派。
これからが楽しみです。

予想勝者:Xニコラス・ペタス

 

第6試合 K-1ルール 3分5R

○武 蔵(日本/正道会館)
3R 33秒 KO
●ランディ・キム(韓国/フリー)

2006年全敗の武蔵は今回がデビュー戦のランディ。
なにやら砲丸投げのトップアスリートらしいですけどね。
いくら腕力が強くてもそのまま通用しないでしょ。
武蔵もこんな相手を当てられてる時点で自分は情けないと
思わないとダメです。

予想勝者:○武 蔵

 

第7試合 K-1ルール 3分5R

○セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
判定 3-0
●ピーター・グラハム(オーストラリア/ムンダインズジム) 

予想に反してグラハムは善戦しました。
結果こそ負けですが、内容は常に前へ前へガンガン攻めて
シュルトも時折押され気味でした。
それにしてもK-1ワールドGP決勝戦から間も無いのにシュルトは
よく調整してくるな~と思いました。

予想勝者:○セーム・シュルト

 

第8試合 HERO’Sルール 5分3R 70kg契約

○須藤 元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
1R 3分05秒 三角絞め
●ジャクソン・ページ(米国/Jackson’s Gym) 

打撃戦で危ういシーンが何度かありましたが須藤元気がキッチリ
一本で締めると突然の引退宣言。
その兆候はありました。
長い間首のケガで試合できない状態が続き、復帰戦のイアン・シャファーとの
K-1ルールでの試合でバックスピンキックをアゴに喰らってKO負けした時。
やばいなあ、と思ってみてました。
直接的な理由はやはり首のケガの直り具合が思わしくなく、ここが引き時と
思ったのでしょう。
年齢的にはまだまだなだけに残念ではありますが、彼はエンターテイナー。
リングの外での活躍にも期待します。

予想勝者:○須藤 元気

 

第9試合 HERO’Sルール 5分3R 70kg契約

○山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
1R 3分46秒 KO
●イストバン・マヨロシュ(ハンガリー/FSPUデブレツェン) 

アマレスで五輪を目指すキッドが今回のみのゲスト参戦。
対戦相手はアマレスで金メダルのマヨロシュ。
結果はキッドのKO勝利になってますけど。
正直打撃で勝っても箔がつかないんじゃないでしょうか。
押さえ込んでパウンドとか関節で勝ったなら凄いとも思いますけど。

予想勝者:○山本“KID”徳郁

 

第10試合 HERO’Sルール 5分3R

○チェ・ホンマン(韓国/フリー)
1R 16秒 TKO
●ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)

ネタ対決もここまでくるとなあ・・・。
体格差を考慮してかボビーがグラウンドでパンチを数発くらった
時点でレフェリーストップ。
テレビだとわからないですけどレフェリー視点だとボビーの目はすでに
とんでいたようです。
まああのまま続けても勝てたとは思いませんしね。
ナイスレフェリングです。

予想勝者:○チェ・ホンマン

 

第11試合 K-1ルール 3分5R 73kg契約

○魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
2R 2分22秒 KO
●鈴木 悟(日本/フリー)

キックの魔裟斗とパンチの鈴木。
ボクシング出身の選手としては割と早い段階でローキックに対応できるように
なってきた鈴木ですが、さすが魔裟斗という感じでしょうか。
それでもローキック、ローキックの嵐で3ダウンのTKO勝利。
鈴木も相手は強すぎただけと割り切って次頑張って欲しいです。

予想勝者:○魔裟斗

 

メーンイベント HERO’Sルール 1R10分・2R5分・延長1R5分 85kg契約

秋山 成勲(日本/フリー)
ノーコンテスト
※試合後、秋山に不正が発覚したため失格
桜庭 和志(日本/フリー)

さまざまな物議を醸し出した歴史的問題の一戦。
これについて書くと長くなりそうですねえ。

というか以前この問題に関してブログ書いたので興味のある人は
そっち見てください。

もうなんていうか、選手として落ち目になりながらも桜庭は
二つの意味でパイオニアですよ。
一つ目は言うまでも無く日本における総合格闘技のパイオニア。
二つ目はルール、不正に対するパイオニア。

この問題が表面化しなければこれからもずーっと不正する人が
いたんじゃないのかなと考えると恐ろしいです。


まあダイナマイト自体お祭り的イベントなので、実力うんぬんというよりも
お茶の間受けしそうな、日本人が多目の内容でした。

そのせいか勝ち負けが予想しにくい組み合わせが少なく、
11試合(メーンとオープニングファイト除く)中9試合が予想的中という結果に。

まあ、わかりやすい試合というのが一般の視聴者が望むものですので
仕方ないといえば仕方ないのですが、ハラハラ感はやはりプライドに
比べてないですねえ。

まあそんなライト感がヒーローズの売りなのでしょうし。
これはこれで楽しめたのでいいです。メーン以外はね。
メーン以外はそこそこ楽しめたので10点中6点つけてもいいかなと
思いましたが、秋山のせいで10点中2点くらい。
後味の悪さが最悪です。