PRIDE33 感想

PRIDE.33 “THE SECOND COMING”
2007年2月25日(日)※現地時間24日(土)

第1試合 5分3R
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロント・ライン・アカデミー)
3R 2分33秒 腕十字固め
●ジェイソン・アイルランド(米国/タップ・オア・スナップ)

処刑人ハンセンが大晦日に青木に敗北して3ヶ月満たない期間での復帰戦。
相手のアイルランドはアメリカ人らしい、パワーを生かしたローキックを
中心に攻め、時折ハンセンはバランスを崩すことも。
しかしパワーに頼った打撃のせいか2Rからはキレも連打もきかなくなり
スタミナ切れ状態に。
逆にハンセンは精度の高いパンチと首相撲からのヒザ蹴りでペースをつかむ。
この辺はさすがといいたいですね。
攻めるところ、引くところが分かっているベテランというか。
ムダにパワーを使わない、極めて命中力の高い打撃です。
アイルランドは打撃を嫌がってタックルからテイクダウンに行きましたが、
ほとんど失敗して逆に自分が下になる展開に。
最後は下からハンセンが三角絞めから腕ひしぎ十字へ。
タップアウトをしなかったアイルランドでしたがレフェリーが反撃不能と判断して
ストップ。
前半、ハンセンはアイルランドのローキックで流される場面もあり、
調子悪いか?と思ったりしましたが完勝でした。

予想勝者:○ヨアキム・ハンセン

第2試合 5分3R
●三崎 和雄(日本/グラバカ)
3R判定 3-0
○フランク・トリッグ(米国/RAW)

実際に映像で見てないのでなんともいえません。
ただ、順当な結果ではないかと。
多くの人が三崎を真のウェルター級GP王者とは認めていないのは事実。
この敗戦で三崎はさらにウェルター級GP王者の肩書きが薄いものだと
露呈する結果になったのではないでしょうか。

予想勝者:○フランク・トリッグ

第3試合 5分3R
●トラビス・ビュー(米国)
1R 0分39秒 フロントチョーク
○ジェームス・リー(米国)

ビューは本当に何もできないまま終わってしまいましたね。
リーはキング・オブ・ケージのライトヘビーの王者らしいですが、
この試合だけだと勢いだけで本当に強いのかどうかはわかりかねます。
もっと競った試合展開が見てみたいものですね。

予想勝者:○ジェームス・リー

第4試合 5分3R
●アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップ・チーム)
1R 0分23秒 TKO
○ソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト・アフリカ支部)

この結果は誰も予想できなかったのではないでしょうか。
新鋭ソクジュがホジェを秒殺。

予想勝者:Xアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ

第5試合 5分3R
○桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
2R 4分01秒 TKO
●マック・ダンジグ(米国/レジェンド・ファイト・チーム/チーム・エクストリーム)

結果も内容的にもマッハが圧勝だった気がします。
ただ1Rはともかくとして2Rはお互い深追いしなかったので
KO決着だった割には淡白な感じがしました。

予想勝者:○桜井“マッハ”速人

第6試合 5分3R
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)
1R 3分46秒 腕十字固め
●マイク・ルソー(米国)

思ったよりも動きの重いハリトーノフでしたが、
テイクダウンをなかなか許さず、テイクダウンされたと思ったら
下からやや強引に腕ひしぎ逆十字に持っていき一本勝ち。
2006年は黒星の多かったハリトーノフですが、2007年は果たしてどうなることやら。

予想勝者:○セルゲイ・ハリトーノフ

第7試合 5分3R
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
1R 3分27秒 TKO
●アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)

アリスター、またしても無念の敗北。
試合内容的には前回同様アリスター優勢だったと思ったんですが。
踏みつけがなくても猪木アリ状態の遠い間合いからのパウンドで豪快にKOした
ショーグンには本当に驚きです。
普通はあれだけ遠い間合いから突っ込むのはカウンターが怖くて出来ない
もんですよね…。

予想勝者:Xアリスター・オーフレイム

第8試合 5分3R
●五味 隆典(日本/久我山ラスカルジム)
2R 1分46秒 フットチョーク
○ニック・ディアス(米国/シーザー・グレイシー柔術)

前半はいつもの勢いで攻めまくる五味でしたが、攻め疲れしたのか
スタンドに戻ってからは一発狙いが多く攻撃が単発気味になるのが目立ちました。
最終的にはまさかの一本負け。
これも予想外でしたね~。
五味が柔術ベースのネチネチとした攻めをしてくる相手が苦手なのが確定してしまいました。

予想勝者:X五味 隆典

第9試合 ミドル級タイトルマッチ 5分5R
●[王者]ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
3R 2分08秒 TKO
○[挑戦者]ダン・ヘンダーソン(米国/チーム・クエスト)

多くの人の予想を裏切ったこの試合、私はヘンダーソンを応援していましたw
判定ならあるいは…と思った人もいたでしょうが、KOでシウバを倒すとは
誰も予想できなかったのではないでしょうか。
私もKOで勝つとは思っていませんでした。
この試合の敗北で長い間プライドミドル級の絶対王者として君臨していたシウバは
王座から降りることになり、ヘンダーソンはウェルターとミドルの2階級の王者に。
本当に予想を裏切られまくりです。

予想勝者:○ダン・ヘンダーソン

総評

リアルタイムで見れない、外国、という事が重なってどうにも思い入れの無い大会に
なってしまった印象があります。
応援していたヘンダーソンが王者になった大会だというのに。
色んな意味で予想を裏切られてしまった大会で、シウバの時代の終わりを迎えてしまった
大会でもあったので、寂しさも感じてしまっているのでしょうか。
いや、やはりリアルタイムで見れていないというのがイマイチ熱が入らない原因ですね。
せめて大会終了後2週間以内には見たいものです。
(プライド33はプライド34が終わった5月くらいにGYAOで見た)
評価6/10点。