DREAM3感想

これまたずいぶん間が空いてしまいましたが、弟にハンセンvsアルバレスの
試合だけは見て欲しくて録画した動画をエンコやらDVD焼き焼きやらしていたので
感想を書くのが遅れました。

TVで放送された試合のみの感想です。

 

メルヴィン・マヌーフvsキム・デウォン

10日ほど前にK-1オランダ大会でボンヤスキーにKO負けしたばっかりだというのに
出場のマヌーフ。
TVではいかにもすげえヤツみたいな感じの映像が流れていましたが…。
これはダメですよね。ちゃんと大会主催者は選手の健康管理を徹底してほしいです。

試合内容は思った以上にデウォンのプレッシャーが強く、
マヌーフと正面から打ち合いにいけるほど。びっくりです。
結果的にはマヌーフのパウンドで勝利でしたが、
デウォンは気持ちがすごい強い選手だなと思いました。

 

中村大介vsチョン・ブギョン

中村大介ってすごい覚えやすい名前ですね。
漢字が全部小学1年生で習う名前だとすごい覚えやすい…。
関係ないですね。

中村、田村潔司の弟子だそうですが、アグレッシブで早くていいですね。
なんか、こう回転しながらグルグルと動き回って技を極めるっていうのが
UWFスタイルというかなんというか、そうゆうモノらしいです。
(自分でも何いってるかわからない)
剛のブギョンvs柔の中村、いい試合でした。

 

井上克也vsニック・ディアス

五味に勝った数少ない選手の一人のディアス。
長いリーチで井上を終始圧倒していました。
結果論ですが井上は打撃戦に拘りすぎて墓穴を掘ったように思えます。
やはり攻めにバリエーションを持たせて相手を迷わせないといつまでも相手の土俵から
逃れられない、そんな感じがした試合展開でした。

それにしてもニック・ディアスって名前を聞くと某モビルスーツの名前を連想してしまうのは
私だけでしょうか。

 

川尻達也vsルイス・ブスカペ

プライド武士道以来の再戦でしたが、結果はほぼ似たようなモノに。
ブスカペにとっては川尻スタイルは相性が悪いですね。

二人の実力差は数年たってもあまり変わらなかった、という印象。
どちらも変わっていないのか、それとも両者同じくらい強くなったのか、
わかりませんが。

 

ヨアキム・ハンセンvsエディ・アルバレス

今大会、屈指の好カード。事実上の決勝戦。ていうのは持ち上げすぎか?
ハンセンは試合開始直後を含め、2度もKO級のダウンを喫したにもかかわらず
グラウンドでの追い討ちを捌き、逆に間接技で逆転寸前までいくという
近年まれに見る大激戦。

これでハンセンが一本とって逆転していたらノゲイラ級の逆転劇だったんですけどね。
試合終了間際のアルバレスのハイキックで判定は決定的なものになったと思います。
もしあれがなかったら勝利者コールを聞くまで判定はどっちか全然わからない
試合内容でした。

ネット中絶賛していた試合だけのことはあるな、と素直に思います。
面白かった。
逆にこの試合がつまらないという人はどういったものを望んでいるのか自分には理解
できませんけど;

 

宇野薫vs石田光洋

ヒーローズvsプライドを強く意識した煽りでしたね。
宇野はヒーローズの王者ではありませんが、ずっと大会を支え続けてきた
影の功労者なので個人的にはヒーローズ代表ってのも納得できるんですが。
正直石田はプライドの顔というほどの選手じゃないような気がします。
たしかにメレンデスに勝ったり大金星を挙げてはいますけど。

それにしても宇野の対応力には驚かされます。
攻め込まれてもジリジリと落ち着いて捌けるグラウンドテクニック。
解説も言っていましたが「宇野逃げ」すごいです。

桜庭とかもそうですけど普通の人がピンチなポジションが得意っていう人は
すごいと思います。(桜庭はスタンドでバックとられた状態が得意)
最後に極めたチョークへのムーブも神業的に見えました。
無理やりという感じがまったくせずに、スルスルーと自然な流れで極めたのにはビックリ。

さて、大会全体としてDREAM3は概ね評判がよかったようです。
私も今大会は面白かったと思います。
やはり格闘技の興行の良し悪しを決めるのは試合内容だな、と
思いましたしそうあるべきだと思います。

何回か前の記事にも書きましたが、最近の格闘技の大会の感想に煽り映像がどうとうか
解説がどうとかという批判が多いのにショックを受けていました。
格闘技の興行なんだから批評されるべきは試合内容。
メインディッシュは試合なんです。
煽り映像や演出はオードブルやサラダなんです。
もちろんそれらもよいに越したことはありませんが、サラダがまずいからメインディッシュに
手もつけないっていうのは本末転倒な気がします。

そんなわけで今回のDREAM3は面白い試合があり、それを多くの人が面白いと
感じていることには一格闘技ファンとしては嬉しいものがあります。

もちろんいい試合ばかり見れるというわけではありませんので、例え泥仕合でも自分なりに
楽しむポイントを見つけるという、見る側としての器量も広くしていきたいものです。

今大会の点数は7/10。
なかなかいい大会だったと思います。

問題の柴田勝頼vsジェイソン・メイヘム・ミラーに関してはまた後日。