HERO'S2007開幕戦~名古屋初上陸~感想

まだちょっとだけ記憶に新しい…わけでもないですけど。
プロレスファンにとっては多少楽しめた大会の感想~。

HERO’S2007開幕戦~名古屋初上陸~
2007年3月12日(月)

 

オープニングファイト1/HERO’Sルール 5分2R・延長1R

●地主 正孝(正道会館)
1R 1分17秒 脇固め
○尾崎 広紀(和術慧舟會東京本部)

 

オープニングファイト2/HERO’Sルール 5分2R・延長1R

●徹肌 イ郎(日本/和術慧舟會岩手支部)
2R判定 0-2
○金原 正徳(チームゼスト/パラエストラ八王子)

オープニングファイト1、2はTV放送なし。

 

オープニングファイト3/HERO’Sルール 5分2R・延長1R

●シン・ヒョンピョ(韓国/Team Lazenca)
1R 1分11秒 TKO
○ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

えー、ボビーオロゴンに続いてまたも芸人の参戦。
この格闘技を趣味でやっている、もしくは鍛錬の為に練習している、
っていう有名人を引っ張ってくるのはどうかなあとずっと思ってるんですがね。
これも視聴率を取らなければならないTV局の宿命なのでしょう。
まあ、相手もよくわからない選手でしたし。
身体能力が高い黒人ならではですよね。
いくら練習しているっていっても日本人が35歳でプロデビューしたら
打撃で勝てるわけないですもん。

 

第1試合 HERO’Sルール 1R・10分、2R・5分 延長5分

○メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
1R 2分36秒 TKO
●高橋 義生(日本/パンクラス)

高橋の経験もマヌーフのパワーの前には成す術もなく…。
ロン・ウォーターマンと戦ったこともあるのでパワータイプの対策が
あるかと思ったんですが、いかんせんスピードが全然違いましたね><
つかマヌーフのハイキックをガードした高橋の腕の尺骨骨折って;
どんだけすげえ蹴りなんだ><

予想勝者:○メルヴィン・マヌーフ

 

第2試合 HERO’Sルール 5分3R

○マイティ・モー(米国/シャークタンクジム)
1R 2分37秒 TKO
●キム・ミンス(韓国/フリー)

急遽組まれた試合。ミンスは打撃戦に付き合わずにテイクダウンを
狙うべきだったと思うのですが。
狙っていたのかもしれませんが、結局モーのプレッシャーの前に
成す術がなかった、というところでしょうか。

予想勝者:○マイティ・モー

 

第3試合 HERO’Sルール 5分3R

●上山 龍紀(日本/U-FILE CAMP)
1R 1分48秒 腕十字固め
○ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノバウ二オン)

多くの格闘技ファンが待ち望んでいた選手がついにヒーローズに登場。
こういった選手を出すものだから谷川Pのセンスはいいのか悪いのかわからないw
上山もなかなか強い選手ですので善戦するかな~と思いましたが完封でした。
こんな言い方するのも変ですが、寝技の連携ならぬ寝技の連続技とでも
いうのでしょうか、あの動きは。
頭で考えて動いてるんじゃないですよね、あれは。
身体が覚えきってる動きですよ。
捌く側もシャオリンと同LVで身体で動きを覚えてなければ
対処できないと思います。
いや、ホント、いいもの(技術)見せてもらった。

予想勝者:○ビトー“シャオリン”ヒベイロ

 

第4試合 HERO’Sルール  5分3R

●高谷 裕之(日本/フリー)
1R 3分29秒 TKO※ドクターストップ
○アンドレ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ)

高谷も修斗のトップランカーですのでいい打撃戦を期待していました。
ですが、パンチの精度といい連打速度といいコンビネーションの
滑らかさといい高谷は一歩及ばなかったです。
ジダのクリーンヒットを許し鼻血が止まらない高谷は
二度目のストップでTKO負け。
まあ、それだけ高速打撃戦だったので逆のパターンも当然有り得たのですが。
さすがシュートボクセ、スタンド打撃はお家芸って感じです。

予想勝者:X高谷 裕之

 

第5試合 HERO’Sルール 5分3R

●山本 宜久(日本/フリー)
1R 0分09秒 TKO
○柴田 勝頼(日本/ARMS)

これもプロレスラー出身同士の対決ですけど。
個人的にはプロレスラーとしての柴田も反骨精神丸出しで好きだったので
この試合は楽しみでした。
ただ相手が元プロレスラーで落ち目の総合格闘家っていうと微妙だったのですが。
フタを開けてみれば柴田の秒殺勝利。
プロレスラーとしてパワーによった身体から総合格闘技用にシャープでキレのある
肉体改造はひとまず成功ってところですかね。
ただ秒殺だったので組み技、グラウンドテクニックなどは計れませんでしたが、
これからが楽しみでもあります。
何年振りですかね、相手がプロレスラーとはいえプロレスラーが総合の試合で
スカ勝ちしたのは。
それにしても柴田勝った興奮で鼻血ってw
興奮して顔が赤くなる人(コールマン)は見たことあるけど鼻血出した人は
初めて見ましたw

予想勝者:○柴田 勝頼

 

第6試合 HERO’Sルール 5分3R

○ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー)
1R 3分00秒 TKO
●ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ(南アフリカ/フリー)

ガマンしてガマンして反撃の勝利、グッドリッジ。
えーと、ノルキヤは総合の試合数は5試合くらいだと思うけど、
悲しいくらい負け通しだなあ。
当て馬としか思われてない。
つーかグラウンドの練習してるとは思えない動き。
つーかグラウンドになったら終わりと思って割り切ってる?
見事なまでに打撃しか考えてないですw

予想勝者:○ゲーリー・グッドリッジ

 

第7試合 HERO’Sルール 1R・10分、2R・5分 延長5分

○桜庭 和志(日本/フリー)
1R 1分26秒 腕十字固め
●ユーリー“PLAY BOY”キセリオ(ウクライナ/ファイトスタージム)

キセリオっていう選手も私くらいのマニアレベルでは訳が分からない選手ですが、
桜庭は久しぶりにスカ勝ちした試合でした。
いや、スカ勝ちってわけじゃないですね。
下からボコボコパンチもらってたし…。
見てて怖いです。
ここ数年の桜庭の試合はこれまでの実績からくる期待感と
壊されてしまうのではないかという不安が付きまとってなんともいえない
緊張感を持って見ています。
一試合一試合が命を削って戦っているように見えてなりません。

予想勝者:○桜庭 和志

 

第8試合 HERO’Sルール 5分3R

○宮田 和幸(フリー)
1R 3分38秒 変形チョークスリーパー
●ブラックマンバ(フリー)

正直宮田がこんな形で勝つのは想像していませんでした。
所がマンバのヒザ蹴りで秒殺負けしたので、所と宮田はそれほど大差ない
実力だろうと思っていたので宮田の苦戦は免れないだろうと踏んでいましたが…。
さすが元アマレス日本代表。テイクダウンスキルを所と同評価したのは
間違いだったか。
まあ、それはいいとして、特筆すべきはがぶりの体勢になった後のしつこさ、
いやあの長身を起き上がらせないパワーでしょうか。
スポナビでは変形チョークスリーパー、試合実況ではスピニングチョークと
されていますが、バウレビの掲示板でアナコンダチョークという技だと聞きました。
やっぱいろいろ技あるんですねえ。
アナコンダチョークや横三角絞めとかあまり見たことのない技を見ると手品を
見せられているようで単純に楽しめますw
どうやって今の技に持っていったんだろう?とか見入ってしまいます。
両者ともにヒーローズの中では強いと思っている選手ですので
トップ戦線に絡んできてほしいですね。

予想勝者:Xブラックマンバ

 

第9試合 HERO’Sルール 5分3R

○宇野 薫(和術慧舟會東京本部)
1R 1分59秒 腕十字固め
●アリ・イブラヒム(フリー)

イブラヒムの方は全くわからない選手でしたので、あまり期待していませんでした。
案の定、宇野の完勝。
特に感想はないですが、流石、とだけ。

予想勝者:○宇野 薫

 

第10試合 HERO’Sルール 5分3R

○所 英男(日本/チームゼスト)
1R 3分00秒 腕十字固め
●安廣 一哉(日本/正道会館)

また来ました困った時の安廣一哉。
いい加減にしてほしいですこの急遽オファーの大会運営。
いや、安廣は全然悪くないと思いますよ。
できる限りの範囲で仕上げてくるプロの姿勢を貫いていると思います。
でも不慣れな総合ですのでやはりテイクダウンされると所のワンサイドゲームに。
安廣には次はワンマッチでいいのでしっかり準備をさせて戦わせてください、
と言いたい。FEGに。
所はこういった自分にとって有利な試合だとポカ負けするタイプなので内心
ドキドキでしたけど。
それにしても永田と所の試合が流れるのは二度目。
前回の打撃のLVアップした永田と所ならいい試合になると期待して
いたのですが。
その点は残念ですね。

予想勝者:○所 英男


大会全体としてはテレビで放送しなかったオープニングファイトを除いて全て
KO、一本での決着でしたので飽きないで見れた大会でした。
桜庭が参戦した大会、というのもありますが、話題作りのための試合、
実力者同士の試合とはっきり色付けがされていたのはいい事だと思います。
テレビで放送する以上、全部お茶の間向け、全部マニア向けというカードは
組めないでしょうから、その点では◎。
面白い大会でしたが、相変わらず一部の選手には明らかに格下の選手が
当てられている事に不満がありますので8/10ってとこですかね。

前述のように多少の不満があってもこれくらいの大会であるならばまだまだ
ヒーローズも捨てたものじゃないな、と思わせてくれる大会でした。