K-1 MAX 2009 FINAL感想

DREAMが深夜放送だったので一日に二つの格闘技興行を見た事になります。
こんにちはtamo3です。

K-1 MAX2009決勝戦の感想を。

[第1試合 スーパーファイト 3分3R+1R]
長島☆自演乙☆雄一郎vsシュー・イェン○
予想:× 1R TKO

自演乙の試合は今年になってからしか見た事がなかったのですが、こんなに正面からガスガス殴り合いにいく選手でしたっけ?
案の定反撃でTKo負け。
ちょっとらしくないような気がしますが、悪い負け方をしましたね。
この内容では大晦日出場とかは微妙でしょうか。
アニメのコスプレとかも話題作りにはいいアイディアですが、試合が今回みたいな内容ばかりだと完全にピエロなので…。
副業である格闘技も頑張ってもらいたいものです。

[第2試合 準決勝 3分3R+1R]
山本優弥vsジョルジオ・ペトロシアン○
予想:○ 1R TKO

ライトなファンの多くは山本を応援していたと思いますが…。
残酷なまでに強いペトロシアンの圧勝。
残念ながら山本は一矢も報いることができませんでした。
山本の頑張っても歯が立たない姿を見ると自分の実生活の現実を見ているようで辛いです…。

[第3試合 準決勝 3分3R+1R]
○アンディ・サワーvsブアカーオ・ポー.プラムック
予想:× 延長判定2-1

今回はどっちが勝ったとしても納得をせざるを得ない僅差でした。
自分はブアカーオ贔屓なのでブアカーオの勝ちでよかったんじゃない?って思いますが、
やはりどちらも決定打がなかったのは確か。
仮にブアカーオが勝っていたとしても文句を言われる筋合いはないでしょう。
ポイント的にはどうだか知りませんが、組み合いから投げを打つイエローカードものを連発するブアカーオに
パワーと執念を感じたのですが。
というかああいう戦い方が谷川Pが嫌いだからムエタイ選手枠減らすとか言ってたんでしたっけ。
でも自分のスタイルを捨てて無理に打ち合いに行くと去年みたいに酷い結果になりますし。
ムエタイの選手はMAXでもヘビー級でも辛いですね。

ただ試合内容的にはサワーvsキシェンコに劣らないぶつかり合いだったと思います。

[第4試合 リザーブマッチ 3分3R+1R]
○佐藤嘉洋vs城戸康裕
予想:× 2R TKO

地力差を露呈する形になってしまった結果。
やはり調子が極端に悪くなければ佐藤は強いですね…。
城戸はちょっと気持ちで負けている印象です。
感情が分かりやすいのは彼のいいところでもあるし悪いところでもあるので
ポーカーフェイスになるのは無理でしょう。

佐藤はパンチが打てるようにはなってきていますが、
やはりガードの甘さが打たれ弱いのと相まって目立ってしまいますね。
リーチの長い選手の宿命でしょうか。

[第5試合 スーパーファイト 3分3R+1R]
渡辺一久vsチョン・ジェヒ○
予想:○ 3R判定1-2

お互い気持ちの強さを全面に出した試合でしたね。
ただ渡辺は効いてないアピールでごまかしてましたがほとんどといっていいほどローをカットできていませんでした。
これだとこの先厳しいと思います。
ボクサー出身選手の課題、ロー対策。
これを高いレベルでこなせるかどうか。

そしてこのジェヒという韓国人選手、地味につええ。
ビッグネームはやりたがらない選手筆頭になりそう。

[第6試合 スーパーファイト 武田幸三引退試合 3分3R+1R]
武田幸三vsアルバート・クラウス○
予想:○ 2Rドクターストップ

結果は予想するまでもなく。
試合内容よりも目だってしまうのが角田レフェリーのレフェリング。
最後だからキッチリKO負けするまでと思ってスリップ裁定でもしていたのでしょうか。

時間差で倒れた武田を見たとき多くの人が「もう止めろ」と思ったはず。
カウントナインで続行判断するとき、武田の目の焦点は合ってなかった気がします。(白目?)
テレビで見ていた私にはそう見えるほど朦朧とした表情をしていました。
その後のダウンもスリップ裁定する角田。
選手を殺す気か。

すでに武田は選手として試合をできるコンディションにないと私は感じていました。
避けれない、当てれない、極端な打たれ弱さ、素人目に見ても壊れていると判断できます。
ですので事故なく終わったことだけが良かった点。

武田の最後まで強い選手と戦おうとする心意気には「漢」を感じますが、それと安全性とは別の問題。
リングの上で死ぬ気で戦っても本当に死ぬのはダメです。
今年は三沢さんの事故もありました。
ボクシングでも例年になく多くの死亡事故が起きています。
今回は無事に試合が終わりましたが、今回のような角田レフェリーのレフェリングでは死亡事故を量産しかねないと思います。

言いたいことは後から後から湧き出てきますが、とりあえずは武田が生きてリングを降りれたことにホッとしています。

武田選手、長い間お疲れ様でした!
これからは家族を大事にして生きてください。

それからクラウスも因縁も何もないのに武田の気持ちを汲んだ対応をしてくれてありがとうと言いたい。

[第7試合 スーパーファイト 3分3R+1R]
○ドラゴvs小比類巻太信
予想:○ 3R判定3-0

テレビ放送なし。
いつもの小比類巻に戻っていたようで…。

[第8試合 スーパーファイト 3分3R+1R]
○アルトゥール・キシェンコvsトゥファン“ストーム”サラフズン
予想:○ 3R KO

テレビ放送なし。
予想は当たり。

[第9試合 スーパーファイト 3分3R+1R]
マイク・ザンビディスvs日菜太○
予想:× 3R判定0-3

テレビ未放送ですが。
うーむ。
日本人がザンビに勝つことを素直に喜べない自分。
ついに日本人にも攻略されてしまったザンビ。
ダウンを奪われての大差の判定負けだそうです。

やはりあのフック主体のファイトスタイルの限界か…。
今回の試合を落としたことで来年はK-1に呼ばれるかどうかも微妙になってしまいましたザンビ。
日菜太は日本トーナメント本命になるか。

[第10試合 決勝戦 3分3R+1R]
山本優弥vs.ジョルジオ・ペトロシアンの勝者
アンディ・サワーvs.ブアカーオ・ポー.プラムックの勝者
ペトロシアンvsブアカーオを予想。
○ジョルジオ・ペトロシアンvsアンディ・サワー
予想:× 3R判定3-0

準決勝を外したことで決勝も自動的に外れ。
それにしても「強すぎる」の一言に尽きるペトロシアン。
準決勝でのハンデがあるとはいえサワーを相手にほぼ完封に近い勝利。
3Rには判定負けを悟ったサワーがバクチで大技を狙いにいくシーンが何度も見られました。

細かい技術解析なんかはマニアの方に任せるとして、私の感想は前述のように「強すぎる」。
しかし同時につまらないとも思いました。
私が面白味を感じる対戦カードというのは実力が僅差でどっちが勝つかわからないカード。
今回のサワーvsブアカーオやサワーvsキシェンコのようなカードです。

今回ペトロシアンが文字通り化け物じみた強さを発揮して優勝してしまったために、
来年のK-1MAXにあまり期待がもてません。
ペトロシアンの強さがサワーやクラウスに近い位置にあるのなら楽しみにもなるのですが、
残念ながら頭一つ抜けているといっても過言ではないので。
もしくは来年さらにペトロシアン級の選手が参戦すれば話は別なのですが、あんな化け物そうそういるわけもなく(苦笑

とりあえずはトップレベルで未対戦のvsブアカーオとvsキシェンコが実現すれば…といったところでしょうか。

予想の時も書きましたがK-1甲子園の予想はなし。
HIROYA贔屓の判定だったのは相変わらずだったようですが、もはや当たり前のことなので突っ込む気はなし。
vs魔裟斗とvsHIROYA戦はポイントマイナス1からスタートと選手は知るべきです。
判定じゃ絶対勝てないと知るべきです。

的中率5/10
鉄板な試合しか当たりませんでした。
満足度6/10
やはり山本効果で熱が入ったのが大きな要因でしょうか。
結果的には惨敗でしたが試合が始まるまでの煽りとしては上出来でした。
山本頑張れ~って本気で思いましたし。
競技性的にはやはりサワーvsブアカーオの試合で満足しましたが、
ペトロシアンは強すぎて競い合いにならずに圧倒していたのでイマイチ。
なので全体的な満足度は低め。

強すぎてイマイチ応援する気になれないペトロシアンもメディアでキャラが露出してこれば
ヒョードルみたいに応援したくなる選手になるかもしれませんが、今のところイチオシの選手にはならず。

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