K-1 GP2009 FINAL16の感想を。
もちろん地上波テレビ観戦です。
カタリン・モロサヌvs金泰永○
予想:○(反則によるモロサヌの失格)
テレビ未放送。
当然か。
スポナビの解説ではカタリンがラスト10秒の木拍子を終了と勘違いし、そこへ金が追撃。
今度はゴングが鳴った後にカタリンがヒートアップして追撃し、金が試合続行不能に。
反則、失格。
よろしくない試合内容です。
○レミー・ボンヤスキーvsメルヴィン・マヌーフ
予想:◎(判定3-0)
いつものマヌーフとは違って慎重な攻め。
組み付いて投げ倒すという反則に近い攻撃でスタミナを奪う作戦も、
最後はレミーに攻めをまとめられて判定負け。
最終的には体格差で押し切った感のあるレミー。
やはりナチュラルウエイトで15kg以上差があるのは問題ですね。
それからマヌーフはかなり投げを打っていましたがイエロー一枚もないのはどうかと思います。
○エロール・ジマーマンvsグラウベ・フェイトーザ
予想:○(判定2-0)
3Rのグラウベの反撃はなかなかいい攻めだと思いました。
正直延長かな?と思う内容でしたが、意外にも判定ではエロジマンが2-0で勝利。
1Rはドロー、3Rはグラウベとってると思ったんですけど…。
2Rがカットされているのでイマイチエロジマン有利のイメージが伝わってこなかったので
微妙な印象です。
○ルスラン・カラエフvs京太郎
予想:×(判定3-0)
1Rカットで放送。
カラエフは京太郎のカウンターを警戒しているのと、サークリングで逃げるのを追いかける展開で
ラッシュが火を吹かず、そのせいかスタミナは最後まで持っていた様子。
京太郎は相変わらずのカウンター待ちで、それが決まらなければやはり判定では圧倒的不利で
3R目に若干手数が増えたものの攻めきれず時間ぎれ。
京太郎に期待しすぎたか。
予想は見事に外れ。
京太郎はカウンター待ちの中にもローで逃げ回る印象をジャッジに与えないなどの工夫が必要なようです。
○エヴェルトン・テイシエイラvsシング“心”ジャディブ
予想:○(延長2R判定3-0)
ダイジェスト放送。
組み合わせ的に塩分多目になるのはやや予想できたものの、
そうはなって欲しくは無かった。
テイシエィラはサッカー日本代表と同じく決定力不足か。
また体格差がある相手への対応など。
K-1参戦3年目でこの伸びは目を見張るものはありますが、
トップクラスと戦うとなると厳しいものがあるのは変わらないようです。
ダイジェスト放送によりシングが大きい選手ということはわかりましたが、
どういった実力なのかは結局わからずじまいです。
○セーム・シュルトvsダニエル・ギダ
予想:○(判定3-0)
ギダの大振りのフックがシュルトをかすめるシーンがあったものの、
じょじょにシュルトが試合を支配し最終的には大差でシュルトの判定勝ち。
予想していたよりもギダは善戦しましたが、やはり序盤に明確なダメージを
与えないとシュルト攻略は厳しそうです。
今年もシュルトが優勝しそうな予感がします。
○ジェロム・レ・バンナvs武蔵
予想:○(判定3-0)
見ての通りいつもの武蔵流ではなくパンチ主体の攻めでした。
1、2Rと攻めきれない印象のバンナでしたが、3R目はキッチリダウンを奪い判定勝利。
多くの人と同意見ですが、介錯人がジマーマンやハリなどではなくバンナでよかったと思える試合内容でした。
武蔵の引退試合は秒殺による傷心の引退ではなく、負けではあるけどやりつくした感のある引退試合だったからです。
人によってはバンナは1、2R手加減していた、と見ているかもしれませんが、
私はバンナが試合を「武蔵が最後までやりつくした」感のある試合に仕上げたと思っています。
要は客に訴えかけるもののあるプロの試合として仕上げたと思っています。
単に勝負論を論じる人からすればこの試合はクソ以下なのかもしれませんが、
私にとっては感情移入できるという点で良かった試合だと思います。
まあ、私もさんざん武蔵を酷評したりダメ出ししていましたが、応援していた一人だということです^^
武蔵選手、長い間お疲れ様でした!
できればチームK-1ジャパンとか作って日本人選手強化とかやってほしいですね~。
ピーター・アーツvsアリスター・オーフレイム○
予想:×(判定0-3)
多くの人がこの試合の結果を予想できなかったのではないでしょうか。
シュルトに土をつけたりと、アーツは齢をとっても強いというイメージがあったせいか、
アーツ勝利は固いと思い込んでいました。
ところがどっこいアリスターの進化。
まだ「早い」というレベルではないですが、打撃もキレるようになっており、
ディフェンスもしっかりするようになってきました。
なによりPRIDE時代はウルトラマンとよばれるほど最初の3分くらいしかスタミナがもたなかったのが
最後まで持っていたのが驚きです。
レミー戦でも最後はヘトヘトでしたし。
文句なしのアリスターの判定勝ち。
…ですが、やはりあの筋肉の進化具合はちょっと疑問視せざるを得ないとも思っています(苦笑
これでアーツのグランプリ連続出場は17でストップすることとなります。
恐らくリザーブマッチあたりに絡んでくるとは思いますが、奇跡の決勝トーナメント出場はあり得るのでしょうか。
○バダ・ハリvsザビッド・サメドフ
予想:○(1R KO)
サメドフの実力を知る人たちはもしかしたらハリ危うしか?
と思うこともあったでしょうが杞憂だったようです。
まさかのボディへのストレートでKO。
ヨーロッパ予選王者を全く寄せ付けない勝利。
この試合っぷりを見るとビヨン・ブレギーとかアレクセイ・イグナショフがでてきても返り討ちできたでしょうね~。
結果は7/9。
テレビ放送でアーツと京太郎が負けた印象が強かったので今回予想外しまくりだな~とおもっていたら、
結構当たっていました。
満足度は7/10。
しばらく格闘技観戦をしていなかったので、久しぶりに見た満足度もあるかもしれません。
それとも放送局がフジテレビだからでしょうか?
TBSはプッシュしたい選手よりの放送で大会の全体像がわかりにくいですが、
フジはライブ感のある放送で大会やってるという感じがします。
決勝戦の組み合わせは…
ルスラン・カラエフvsバダ・ハリ
アリスター・オーフレイムvsエヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナvsセーム・シュルト
エロール・ジマーマンvsレミー・ボンヤスキー
に決定。
当然ですがゴールデングローリー勢が多く残っているので
自然とそれ以外の選手とのカードになったようです。
この中でカラエフとハリ、バンナとシュルトは再戦となります。
今回もシュルトを誰が止めるのか、がポイントになると思いますが、
有望株であるハリとアリスターは逆ブロック。
どうなることやら。
ちょっとした心配事ですが、アリスターはDREAM参戦を示唆しています。
たしか数年前、シュルトがK-1参戦した時、PRIDE出場を優先して決勝トーナメント出場を
辞退した事があります。
同門対決を嫌うゴールデングローリーがアリスター出場を取りやめないか心配です。
ファイトマネー優先だとしたらK-1の方がDREAMより多いと思うのでK-1優先するとは思いますが…。
長文になってしまいました。
終わり