【感想】K-1 WORLD MAX 2010 日本代表トーナメント

K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kg Japan Tournament~

2010.3.27、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ

オープニングファイト

オープニングファイト第1試合(K-1ルール・3分3R延長1R)
松倉信太郎vs.YUUKI×
2R 1:48 TKO(3ノックダウン:パンチ連打)

オープニングファイト第2試合 大渡博之引退試合(K-1ルール・3分3R延長1R)
大渡博之vs.内村洋次郎×
2R 1:15 TKO(タオル投入)

オープニングファイト第3試合 日本代表決定トーナメントリザーブファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
小宮由紀博vs.久保薗ルイス(ブラジル)×
3R 1:43 TKO(ドクターストップ:鼻からの出血) ※小宮がリザーブ権を獲得

電通関連とのことで特別に番組内でピックアップされていた大渡がKOで引退。
本職ではないのでお疲れ様というのはお門違いかも。
もちろんオープニングファイトはテレビ放送なし。
故に感想もなし。

本戦

日本代表決定トーナメント1回戦(K-1ルール・3分3R延長1R)

第1試合
龍二vs.城戸康裕× 予想:×
3R終了 判定2-0(29-28、29-29、28-27)

前へ前へと強引に押してくる龍二の圧力に対して城戸もまた強引にキックを打とうとして間合いが龍二ペースで打ち合う展開。
間合いを間違えてフルスイング的な攻撃ができていなかった城戸は、1Rにとられたダウンを奪い返す気持ちばかりが先行して
ちぐはぐなリズム。
城戸は手数を出すもしっかりと腰が入った打撃が打てなく、龍二の打ち合いに付き合うような状態。
決め手はどちらにもなく、1Rに龍二がとったダウンで逃げ切る結末。
もう少し変化のある展開が欲しかったです。

第2試合
長島☆自演乙☆雄一郎vs.名城裕司× 予想:○
1R 0:39 KO(左フック)

体重差は確かにありましたが、なくても自演乙の左フックはかなーりいいタイミングで名城に入っていたので、
結果がそう変わるとは思えない内容でした。
自演乙圧勝。
名城が試合の始めにグローブを合わせず、奇襲的に攻撃してきたのは
まともに打ち合えない体重差を考慮した作戦だったのでしょうか?

第3試合
中島弘貴vs.TATSUJI× 予想:×
2R 0:43 KO(パンチ連打)

パワーの中島とテクニックのTATSUJI。
1Rは互角の展開も2Rの最初にTATSUJIがダウンを奪われると一気に2ダウンを奪われ中島の勝利。
TATSUJIの1回目のダウンはともかく2回目のダウンはパンチがクリーンヒットしておらず、
圧力と1回目のダメージでよろけて倒れたので個人的にはミスジャッジだと思います。
今年も不完全燃焼で終わったTATSUJIは来年のK-1召集は絶望的か。

第4試合
日菜太vs.山本優弥× 予想:×
3R終了 判定3-0(30-28、30-28、30-28)

3R通じて休むことなく打ち合った、まさに激闘と呼ぶにふさわしい試合。
ケンカの延長みたいにノーガードで打ち合うといった内容ではなく、
ミドルキック主体で距離を支配しようとする日菜太と、支配させまいとパンチの連打で距離を詰めていく山本。
しかし、日菜太の方も重くはないが隙の少ない細かなパンチで山本に主導権を握らせない。
左ミドルキックを打つ日菜太に山本は返しの右インローを打っていき、その終わり際にパンチの交差というバチバチの展開。

結果的には手数の上で日菜太が判定で勝利しましたが、山本の戦い方はこれが正解だったと思います。
蹴りで距離を支配するタイプに後ろに下がるのは自滅行為だからです。
ただ、前に出る山本に対して日菜太にも予想以上に打ち合う技術があり、
山本が判定で上になるほどのクリーンヒットを許さなかったというところが今回の日菜太の決定的な上手さだったのではないでしょうか。
3Rには日菜太も蹴り疲れ?山本はそこそこのパンチを当てていましたが、逆転には至らず。

うーむ、よい試合でした。
両者へ拍手!

第5試合 スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
DJ.taiki vs.渡辺一久× 予想:○
3R終了 判定3-0(30-29、30-29、30-29)

taikiが蹴り倒すのか渡辺が殴り倒すのかという根性合戦に。
今回は渡辺が根性があったが故の泥仕合でしょうか。
taikiの勝利コールを受けた際の観客の無反応ぶりが印象的でしたT-T

taikiがキックボクサーの練習をしてきた=延々とローキックを繰り返す=初期の佐藤嘉洋の方程式が脳内で完成。

日本代表決定トーナメント準決勝(K-1ルール・3分3R延長1R)

第6試合
×龍二vs.長島☆自演乙☆雄一郎○ 予想:×(城戸vs.自演乙
1R 1:44 KO(パンチ連打)

1回戦のダメージの影響がモロに出た内容。
タフな龍二が自演乙のパンチの連打で2ダウンTKO負け。
自演乙はラッシュの時の左アッパーがいい感じでした。
結果的にはまたしても自演乙の圧勝。
ほぼノーダメージで決勝へ。

第7試合
中島弘貴vs.日菜太× 予想:×(TATSUJIvs.山本優弥
1R 0:58 KO(右フック)

1回戦同様試合開始から左ミドルを連打する日菜太にパワーで割り込もうとする中島。
コーナーによった僅かな隙に中島がワンツー。
実質右ストレート一発で日菜太をKO。
確かに危険な右ですね><

元野球部でピッチャーという中島ですが、ちょっとチャック・リデルを思い出しました。
元球児の右の肩は半端ないですね!?

第8試合 スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
小宮山工介vs.村浜TAKE HERO × 予想:×
2R 1:49 TKO(タオル投入)

テレビ放送なし。
久しぶりにK-1参戦の村浜は負けましたか…。

第9試合 セミファイナル スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
佐藤嘉洋(日本)vs.ダニロ・ザノリニ(ブラジル)× 予想:○
2R 2:11 KO(右膝蹴り)

テレビ放送なし。
佐藤はキッチリ勝利。

第10試合 メインイベント 日本代表決定トーナメント決勝(K-1ルール・3分3R延長2R)
長島☆自演乙☆雄一郎vs.中島弘貴× 予想:×(城戸vs.山本
3R 1:58 KO(右フック) ※長島が優勝

1Rは自演乙ペースでポイントを取るも2Rでは中島がダウンを奪い逆転。
そこからはキックを忘れパンチを打ち合う展開が続くことに。
3Rでは判定で中島が勝ちか?と思いがよぎった時、自演乙のカウンターの右フックがヒット。
頭部が激しく揺れた中島は起き上がれず自演乙のKO勝利。

なかなかの熱さだった日本トーナメント。
自演乙も中島も紙一重で見ごたえのある激しい打ち合いでした。
しかし熱くなると無茶な打ち合いをするのはいただけない。
あの戦い方でサワーやクラウスに歯が立つとは正直思えません。
ペトロシアンなんてはるか雲の上みたいな印象です。
熱くなったときに気持ちは前に出つつ、戦い方は冷静にできるようになれば
世界ベスト4レベルの強豪にも勝てる時かもしれません。

とはいっても全体的に選手一人一人の気迫が伝わってくる試合内容で、
個人的には非常に面白い大会だったと思います。
点数は8/10
試合をルール的に勝つという姿勢ではなく、格闘技の基本である「相手を倒す」という姿勢が強く現れていたからこその
熱い大会だったと思います。

予想的中率は3/10
全然読みが外れましたああううおおおああぁぁ…。

以上結果等wikiペディアスポーツナビ参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/K-1_WORLD_MAX_2010_%E3%80%9C-70kg_Japan_Tournament%E3%80%9C
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/2010/2010032702/index.html