【感想】DREAM15

こちらもK-1 MAX2010ライト決勝と同じく間隔がかなり空きましたが感想を書き書き。

第1試合 ミドル級
中村和裕vs.カール・アモーゾ× 予想:○

中村は残念ながらキッチリ一本はとれず。
中村はテイクダウンを奪うもそこからの展開が作れず。
アモーゾのディフェンスが思ったよりできるのか、固いのか、
それともパワー差で中村が攻められないのか。
ちょっと思い切りさが感じられない内容でした。
試合後の疲弊っぷりを見ると中村の調整不足でしょうか?

第2試合 フェザー級65.0kg
石田光洋vs.DJ.taiki× 予想:×

taikiも石田を「塩漬け」と酷評。
私もtaikiと同意見。
自分的にはtaikiが打撃で展開を作って欲しかったのですが、
そうはさせない石田のネチっこさときたらもう。
せっかく立ってもすぐにテイクダウンをされるtaikiが悪いのかテイクダウンしか狙わない
石田が悪いのか判断つきませんが、抑える石田に暴れるtaikiという展開で
正直見ててつまらないと思いました。
いや、テイクダウンして押さえ込みする技術は評価できるんですけど、
そこからの技に乏しいから生殺し状態になるというか。
難しい注文をつけさせてもらえば、魅せるレスリングってのを見せて欲しいです。
taikiは試合後ちょっといじけた感じでしたが、まだかみ合う選手はたくさんフェザーにはいるので、
腐らずにがんばって欲しい。
ウィッキーとか高谷とかとの試合を見たいです。

第3試合フェザー級65.0kg
小見川道大vs.ジョン・ヨンサム× 予想:○

スタンドでグラウンドでほぼ完封といってもいい展開で一本を取った小見川。
確かにこの強さならビビアーノとのタイトルマッチを組んでもいいかもと思ったり。
今回は初参戦だったので次はタイトルに絡んできそうな強豪との試合を期待します。
一年足らずでリマッチになってしまいますが、ハンセンをKoで下した高谷との
次期挑戦者決定戦をやってほしいですね。

第4試合 ライトヘビー級王座挑戦者決定戦1
×メルヴィン・マヌーフvs.水野竜也○ 予想:×

これは完全に予想外。
水野の勝利を予想できた人はどれくらいいるのか。
最後に体格勝ちしたような印象がある水野ですが、
序盤のマヌーフの打撃を耐え抜いた事は賞賛に値すると思います。
しかし次の相手は…。
一難去ってまた一難^^;
ムサシは運で勝てるような甘い相手ではありませんが、勝負に絶対はない?ですよね(苦笑
楽しみにしています。

第5試合 ライトヘビー級王座挑戦者決定戦2
ゲガール・ムサシvs.ジェイク・オブライエン× 予想:○

UFCの実力者オブライエンのタックルをきりつつフロントチョークで一本。
何しにきたんだオブライエン、こんなんでいいのか、と突込みを入れたくなるほどの秒殺。
UFCを知っている人ならば「なにやってんだ」という罵声を浴びせるところですが、
DREAMしか知らない人からすれば「なんだあのザコ」という印象でもおかしくない結末。
まあ、ムサシが見事だったとしておきましょう。

これでライトヘビー級タイトルマッチは水野vs.ムサシに決定。
ヒョードルだって負けることがあるように、ムサシも絶対に勝てるという道理はありません。
水野に頑張ってもらいたいですね!
少なくとも日本人で重量級の大物と戦える経験ができる、
少ないチャンスが巡ってくるだけでも特別です。

第6試合 ライト級
×菊野克紀vs.J.Z.カルバン○ 予想:○

自分の思っている以上に菊野の打撃がペースを握り、1Rは菊野優勢の印象。
しかし、2Rにカルバンがテイクダウンを奪いバックを奪うとそれ以降はカルバンペースに。
最終的にカルバンの戦略的ポイント勝ちとなりましたが、自分的にあの戦い方はいただけません。
私的にはバックを取った後に攻めあぐねるのは膠着ともとれるのですが。
菊野のディフェンスが固いのかカルバンの攻めが甘いのかキャッチも入らず。
エスケープ困難で膠着気味のバックは取った側に判定で明確なポイントを与えるとかして
早めのブレイクとかにルール改変して欲しいところですが。
ダメなんですかねえ。バック取った後の試合展開はつまらないです。
青木とかもそうなんですけど、無理に一本狙わずに逃がさないように動けば、
10分でもポジションキープしていられそうなので。

第7試合 ライト級タイトルマッチ
○青木真也vs.川尻達也× 予想:×

予想は外れ、1R序盤に青木の一本勝ち。
川尻はようやくたどり着いたタイトルマッチで早々とキブアップしたくないのか、
アキレス腱固め風にクラッチされてから1分ほど耐えるも最終的にタップアウト。
川尻を応援していたので残念です。
川尻なら青木を捻じ伏せられると思っていたのですが、初手のテイクダウンからあそこまであっさりと
足関をとられてしまうと、勝負に負けたというよりもジャンケンに負けたような印象です。

今回勝った方がStrike Forceに出撃するという噂でしたが、果たして青木の次戦はSFかDREAMか。
次期挑戦者候補のカルバンは今試合でDREAMとの契約が終了し、SFと契約したとのことなので、
カルバンに負けた菊野が挑戦するのも微妙なものとなり事実上次期挑戦者不在の状況になってしまいました。
去年、一昨年とDREAMのライト級で戦っていた面々は契約が終了するかフェザーに落とすなどで
トップ戦線以外は空洞化状態。
日本格闘技界はライト級まで手薄になってきた感があります。

そんな中青木は今後どういった展望を考えているのでしょうか。
戦うべき相手はほぼ倒してしまっただけに、目線は海外となるはずですが、
メレンデスに返り討ちにされたばかりではすぐにまたSFに乗り込むという訳にもいかず、
どうゆうふうに動くのか気になります。

一方、長い時間アキレス腱固めを我慢していた川尻の足の怪我の具合ですが、
どうやら骨には異常がなさそうで、それだけは幸いです。
しばらくは歩けなさそうではありますが。
本当ならば川尻に勝ってもらってSFのメレンデスにリベンジをしにいく方向に
流れていって欲しかったのですが、それは適わず終い。

やはり今年後半も日本MMAはフェザー中心で動いていくのでしょうか。

今回の的中率は4/7
半分越えたのでいい方でしょうか。
満足度は3/10
水野の頑張りに感動し、小見川の強さに驚愕したのがいい点。
カルバンが勝利したものの、勝ち方がよくなかった事がイマイチ感を醸し出し、
石田の塩漬けと青木の秒殺勝ちでテンションマイナス。
同じ足関で決めるにしてもミノワマンと青木の大きな違いは
それに至るまでにハラハラ感があるのかないのか、という点?
はたまたキャラ的なものなのか?
ミノワマンが足関をとると盛り上がるのに、なんででしょう?

ちょっとした疑問を残しつつ今回の感想終わり。