カテゴリー: DREAM

  • DREAM4感想2

    旬な話ではないのでさらっと流します。
    DREAM4の感想の続きです。

    ○アリスター・オーフレイムvsイ・テヒョン

    久しぶりに地上派放送で見たアリスター。
    ミドル級で戦っていた時よりも二回りくらいゴツかったです。
    スマッシュ気味の左から右フックの豪快KOシーンには圧巻。

    1R最強伝説を実践できるならばミルコに勝つ可能性もかなり高いと思います。
    「攻め」のグラウンドテクニックならミルコより上ですし。
    ハリトーノフ以外ではミルコに勝てる可能性のある唯一の
    ヘビー級選手ですし(DREAM内で)。

    バンナとかハントとかとやるよりは楽しみです。

    ○ゲガール・ムサシvsユン・ドンシク

    マヌーフに勝った実績やここ2年での攻めのグラウンドテクニックの
    伸びが印象的だったのでドンシクが勝つかなーと思っていましたが、
    ムサシの伸びが上回っていたようですね。

    武士道で見た時はムサシがこんなに強くなるとは思っても見ませんでした。
    つか22歳なんですね。武士道の時は19、20だった!?

    ○ゼルグ“弁慶”ガレシックvs金泰泳

    またしても消化不良の試合。
    金のミスによるアクシデントが原因ですけどやりきれませんね。
    つか金は肘を脱臼して笑ってるってどういうこと;;
    違う意味でバケモノですね。

    ガレシックも滝本とやった時よりも中身が見えてきて、バケモノのような幻想は
    なくなったものの、打撃だけではないオールラウンダーぶりが徐々に見えてきました。

    ジェイソン“メイヘム”ミラーvsホナウド・ジャカレイ○

    ミラーが 試合中にアホみたいな顔をするのはワザとなんでしょうね。
    相手に効かねーよっていうパフォーマンスなんでしょうか。
    ジャカレイも戸惑っていたような感じがしましたし。
    自分を客にアピールするという点ではこの人もプロレスラーですね。

    でも全般的にミラーが攻めるシーンが少なくジャカレイが支配していた試合ですし。
    判定には文句のつけようがないです。

    ミドル級で残ったのはムサシ、ガレシック、マヌーフ、ジャカレイ。
    あれだけいた日本人がきれいさっぱりいなくなったっていうのもなんだか寂しいですね。
    組み合わせはともかくとして内容は実力至上主義ならではの現実ですね。

    今回までの戦いっぷりを見ると「弱い」っていう印象の選手は誰もおらず、
    いい勝負が期待できると思います。
    なんとなくですけどムサシにPRIDE時代のショーグンのような勢いを感じます。
    ジャカレイに誰が勝つか、がポイントでしょうね。
    勝てなければもちろんジャカレイが優勝しそうな気がします。

    で、優勝者の防衛戦が秋山で、秋山が勝っておいしいところを持っていく、
    っていうのがTV局の筋書きでしょうかw
    冗談ですが。(あながち冗談にならない)

    終わり

  • DREAM4感想1

    先日のDREAM4の地上波放送を見ました。
    3試合放送されましたが、後半15分がK-1特集って一体…。

    さてさてとりあえずは見た感想を。

     

    所英男vsダレン・ウエノヤマ

    塩な試合とか言われましたが私的にはお互いアグレッシブに攻めていたので
    いい試合だったと思います。
    いつもよりも所が打撃を積極的に出せていた事は評価できると思います。
    相手がブラップラーだとしても所もグラップラーですから。

    猪木アリ状態の時に所がダレンの一発をもらった時はヒヤッとしました。
    所は負けるときはあっさり負けちゃいますからね…。

    所が極めきることが出来なかったのは残念ですが、相手も柔術の実力者だったことを
    考慮すればまあまあの内容だったのではないでしょうか。

     

    青木真也vs永田克彦

    実力、実績からいって青木が戦前から圧倒的有利の予想でしたが。
    結果そうでした。
    私は永田の勝ちを予想していましたがw

    ミルコvsランデルマンの時しかり。
    実力差がありすぎるカードの場合、私は格下を応援したくなる傾向があるようです。
    下克上をしてくれないかと、アップセットをしてくれないかと。

    試合に関してですが、打撃戦を展開する間もなく青木がテイクダウンに成功。
    そこからはワンサイドゲーム。
    マウントからのフットチョークなんていう手足の長い青木にしかできないような、
    ある意味大技ですね、それで極まってしまいました。

    文句のつけようのない青木の完勝。
    永田は決して許してはいけないテイクダウンを許してしまった時点で
    終わってしまった気がします。
    せめて自分がテイクダウンして下から極められて負けた、
    というのならまだ評価できる部分もあったのですが。

     

    桜庭和志vsメルヴィン・マヌーフ

    これに関しては明日あたり柴田勝頼vsジェイソン・メイヘム・ミラーの感想と
    一緒にアップしたいと思います。

    あ、今日の深夜にDREAM4の残りの試合放送されますね。忘れないようにしなくては。

  • DREAM3感想

    これまたずいぶん間が空いてしまいましたが、弟にハンセンvsアルバレスの
    試合だけは見て欲しくて録画した動画をエンコやらDVD焼き焼きやらしていたので
    感想を書くのが遅れました。

    TVで放送された試合のみの感想です。

     

    メルヴィン・マヌーフvsキム・デウォン

    10日ほど前にK-1オランダ大会でボンヤスキーにKO負けしたばっかりだというのに
    出場のマヌーフ。
    TVではいかにもすげえヤツみたいな感じの映像が流れていましたが…。
    これはダメですよね。ちゃんと大会主催者は選手の健康管理を徹底してほしいです。

    試合内容は思った以上にデウォンのプレッシャーが強く、
    マヌーフと正面から打ち合いにいけるほど。びっくりです。
    結果的にはマヌーフのパウンドで勝利でしたが、
    デウォンは気持ちがすごい強い選手だなと思いました。

     

    中村大介vsチョン・ブギョン

    中村大介ってすごい覚えやすい名前ですね。
    漢字が全部小学1年生で習う名前だとすごい覚えやすい…。
    関係ないですね。

    中村、田村潔司の弟子だそうですが、アグレッシブで早くていいですね。
    なんか、こう回転しながらグルグルと動き回って技を極めるっていうのが
    UWFスタイルというかなんというか、そうゆうモノらしいです。
    (自分でも何いってるかわからない)
    剛のブギョンvs柔の中村、いい試合でした。

     

    井上克也vsニック・ディアス

    五味に勝った数少ない選手の一人のディアス。
    長いリーチで井上を終始圧倒していました。
    結果論ですが井上は打撃戦に拘りすぎて墓穴を掘ったように思えます。
    やはり攻めにバリエーションを持たせて相手を迷わせないといつまでも相手の土俵から
    逃れられない、そんな感じがした試合展開でした。

    それにしてもニック・ディアスって名前を聞くと某モビルスーツの名前を連想してしまうのは
    私だけでしょうか。

     

    川尻達也vsルイス・ブスカペ

    プライド武士道以来の再戦でしたが、結果はほぼ似たようなモノに。
    ブスカペにとっては川尻スタイルは相性が悪いですね。

    二人の実力差は数年たってもあまり変わらなかった、という印象。
    どちらも変わっていないのか、それとも両者同じくらい強くなったのか、
    わかりませんが。

     

    ヨアキム・ハンセンvsエディ・アルバレス

    今大会、屈指の好カード。事実上の決勝戦。ていうのは持ち上げすぎか?
    ハンセンは試合開始直後を含め、2度もKO級のダウンを喫したにもかかわらず
    グラウンドでの追い討ちを捌き、逆に間接技で逆転寸前までいくという
    近年まれに見る大激戦。

    これでハンセンが一本とって逆転していたらノゲイラ級の逆転劇だったんですけどね。
    試合終了間際のアルバレスのハイキックで判定は決定的なものになったと思います。
    もしあれがなかったら勝利者コールを聞くまで判定はどっちか全然わからない
    試合内容でした。

    ネット中絶賛していた試合だけのことはあるな、と素直に思います。
    面白かった。
    逆にこの試合がつまらないという人はどういったものを望んでいるのか自分には理解
    できませんけど;

     

    宇野薫vs石田光洋

    ヒーローズvsプライドを強く意識した煽りでしたね。
    宇野はヒーローズの王者ではありませんが、ずっと大会を支え続けてきた
    影の功労者なので個人的にはヒーローズ代表ってのも納得できるんですが。
    正直石田はプライドの顔というほどの選手じゃないような気がします。
    たしかにメレンデスに勝ったり大金星を挙げてはいますけど。

    それにしても宇野の対応力には驚かされます。
    攻め込まれてもジリジリと落ち着いて捌けるグラウンドテクニック。
    解説も言っていましたが「宇野逃げ」すごいです。

    桜庭とかもそうですけど普通の人がピンチなポジションが得意っていう人は
    すごいと思います。(桜庭はスタンドでバックとられた状態が得意)
    最後に極めたチョークへのムーブも神業的に見えました。
    無理やりという感じがまったくせずに、スルスルーと自然な流れで極めたのにはビックリ。

    さて、大会全体としてDREAM3は概ね評判がよかったようです。
    私も今大会は面白かったと思います。
    やはり格闘技の興行の良し悪しを決めるのは試合内容だな、と
    思いましたしそうあるべきだと思います。

    何回か前の記事にも書きましたが、最近の格闘技の大会の感想に煽り映像がどうとうか
    解説がどうとかという批判が多いのにショックを受けていました。
    格闘技の興行なんだから批評されるべきは試合内容。
    メインディッシュは試合なんです。
    煽り映像や演出はオードブルやサラダなんです。
    もちろんそれらもよいに越したことはありませんが、サラダがまずいからメインディッシュに
    手もつけないっていうのは本末転倒な気がします。

    そんなわけで今回のDREAM3は面白い試合があり、それを多くの人が面白いと
    感じていることには一格闘技ファンとしては嬉しいものがあります。

    もちろんいい試合ばかり見れるというわけではありませんので、例え泥仕合でも自分なりに
    楽しむポイントを見つけるという、見る側としての器量も広くしていきたいものです。

    今大会の点数は7/10。
    なかなかいい大会だったと思います。

    問題の柴田勝頼vsジェイソン・メイヘム・ミラーに関してはまた後日。

  • 気持ちが落ち着いたからDREAM2の感想を書いた

    今さらですけど^^;
    前回の書き込みからだいぶ間が空きました。
    思うことはいろいろあったんですけど、DREAM2と3の間隔が短かったのと、
    当日放送ではなかったので、ネットで勝敗結果や雑感などを先に知ってしまったので
    いろいろ素直に見れなかったのですこし自分の気持ちが落ち着くまで寝かせておきましたw

    まずDREAM2は前回の記事でカルバンと青木の試合について感想を書きましたが、
    ちょっと熱くなってました。
    今冷静になってみるとかなり偏った感想でしたね。
    次の青木と永田の試合、どちらともがんばって欲しいです。
    でも青木プロテクト的な流れは個人的には公平には見えませんけど。
    (大会ルール的には負傷によりDREAM3に出れなかった青木の代わりにカルバンが
    勝ち上がらなければならないものの、これまたカルバンは試合の
    オファーを断った…という話)

     次

     

    桜庭vsアンドリュース・ナカハラ

    桜庭が勝ったのは素直に嬉しいです。
    が、やはりナカハラは当て馬的印象がぬぐえませんでした。
    もちろんなかなかテイクダウンを奪わせないナカハラのボディバランスやテクニックも
    バカにはできないのですが、いざテイクダウンを許してしまうとほぼなにも
    できないといった印象。

    今はまだまだですが、極真はナカハラをじっくり育てて欲しいですね。

     

    金泰永vsミノワマン

    地味に強いな~金。
    スタンドでは終始優勢でしたし、グラウンドでもガードが固くミノワマンが
    なかなか攻め込めない。
    結局スタンドでコツコツ打撃を当てた金の判定勝ち。

    本当、金は時代が違えばすごい選手になっていたと改めて痛感しました。

     

    マゴメド・スルタンアクメドフvsゼルグ“弁慶”ガレシック

    自分にとっては未知強のスルタンアクメドフですが、弁慶のまさかの一本勝ち。
    これは予想できませんでした。

     

    デニス・カーンvsゲガール・ムサシ

    これも予想できなかったです。
    まさかムサシの一本勝ち。
    試合後のカーンのコメントのように完全にミスですね。
    ちょっとごり押ししすぎな印象でした。

     

    ユン・ドンシクvs大山峻護

    どちらもじわじわと実力をつけてきた同士だっただけに非常に楽しみなカードでした。
    ですがユンの方が一枚上手でしたね。
    大山も最後攻め切れませんでしたが攻める姿勢はよかったと思います。
    (つってもダイジェストでしか見れてないですが;)

     

    田村潔司vs船木誠勝

    挑発しまくる船木、キレる田村。
    すごく短い試合でしたが、二人とも気迫はすごかったです。
    自分的にはUWFに思い入れがないのでイマイチ盛り上がれませんでしたが…。

     

    ホナウド・ジャカレイvsイアン・マーフィー

    これは実力差がありすぎて楽しめませんでした。
    噂の強豪柔術家ジャカレイに対してマーフィーは初のMMAということで
    いやな予感がしましたが、思っていた通り一方的な試合展開。

    今大会はプライドでトップ戦線に食い込めなかった中ランクの選手同士という
    実力が割りと近い同士での組み合わせがいくつかあったのでそこそこ楽しめました。
    アップセットもありましたし。
    ですが、あまりに実力差があるカードがあるとどうしても全体の印象としては悪いものに
    なってしまいました。

    いいところも悪いところもあった、そんな感想のDREAM2。
    個人的点数は5/10
    まだまだこれから。
    プライドだってヒーローズだって最初から盛り上がっていたわけじゃない。
    名勝負はこれからきっとある…はず??

    終わり

  • DREAM2青木対カルバン戦が気に食わない理由

    先日行われたDREAM2の地上波放送を見ました。
    その試合の一つの青木真也対J.Zカルバンの試合の感想です。

    なんというか青木の1R後半の攻めが気に入りませんでした。
    バックを取った後の展開です。
    足フックでがっちり固定した状態でバックからスリーパーを狙う青木と
    それを防ぐカルバンの状態。
    技術論的にいえばあのままバックでゆっくりと攻めたのは正解なのだと思います。
    直前に受けたパウンドのダメージも抜けてなかっただろうし。

    でも個人的に攻めの姿勢があるというのなら、とれないチョークに何分も費やすよりも
    腕を狙うなりなんなりと違うアクションを取って欲しかったのです。

    ここだけでこの試合の印象は悪くなりました。

    全体的に見ても青木の判定勝利であることは間違いありません。
    カルバンが優勢だったのはパウンドでラッシュしたときだけです。
    グラウンドの展開では終始青木ペースでした。
    しかしそのグラウンドの展開になったうちの何回かは青木が引き込んだのではなく
    カルバンが前に出て展開を作ったからです。

    そこに私はカルバンのプロ意識を感じました。

    前回のDREAM1での試合が止まるまでの数分の話ですが「かみ合わない」と
    正直思いました。
    お互いがお互いの領域で戦うことに拘りすぎていると感じました。

    今回の再戦ではお見合いをすることなくカルバンが仕掛けました。
    もちろん青木はそれを捌いてグラウンドにもっていきました。
    つまり青木の領域で戦うことをカルバンは選んだのです。(想像でしかありませんが)

    勝敗に徹すればカルバンの取った行動は自殺行為です。
    が、前回のような試合展開からすればつまらない(アクションの乏しい)試合展開に
    なると予想していたのか、いきなり前へ出ました。
    そこらへんがなんというか…くさい言い方をすれば粋に感じました。

    逆に青木は打ち合いに応じることはありませんでした。
    勝つためなら強打のカルバンとの打ち合いを避けるのは当然のことですが、
    ほとんどカルバンの領域で戦わなかった今回の青木が気に入りません。
    (青木が嫌いなわけではありません)

    ですので今回のこの試合は技術的、ポイント的にはハッキリ白黒ついているにも関わらず
    すっきりしません。
    これは私の選手に求めるものが普通の人と違うからなんでしょうが…。

     

    わかり辛いですが、私の好きな選手はヒース・ヒーリングやジョシュ・バーネットなど。
    (戦い方が)嫌いな選手が石田、ヒカルド・アローナなどです。
    前者がよくいえばプロ(見られる)意識を持っている、悪くいえば無謀、バカ。
    後者がよくいえば勝負に徹している、悪く言えば勝ち負け以外は
    どうでもいい内容でつまらない。

    このへんが格闘技ビジネスのジレンマっていうのでしょうか。
    人によって大きく意見が別れるとこなんですけど。
    勝ち負けにこだわるならアマチュアでやってください、
    プロなら見ている人を納得させる内容にしてください、ってこと。

    今回納得できなかった点は青木ばカルバンのバックから攻めあぐねた時にテンポよく
    次のアクションをとらずに、いいポジションだからって無駄に時間を費やしたことです。

    格闘技観戦好きの一意見として。

    終わり