決勝
○ジョルジオ・ペトロシアンvs.佐藤嘉洋×
予想:○
佐藤はローこそ当てているものの、パンチはほぼ空を切り印象的によくない展開でした。
逆にペトロシアンはパンチの手数もクリーンヒットも多く、これは文句なしの判定勝利。
佐藤はこれまでの試合のダメージのせいかローがあまり出ず、ジャブで牽制するも
ペトロシアンはそのジャブにカウンターを狙ってくるような場面もありました。
また佐藤はペトロシアンの出入りのスピードに対応できないのか、ダメージのせいで動けないのか
ドラゴ戦で見せたジャブからヒザという連携はまったくできず、
ペトロシアンに有効なダメージは与えられていないように見えました。
ペトロシアンの方も佐藤を仕留めに積極的に攻撃するもリーチの差と疲労のせいなのか、
ダウンを奪えるような攻めは見せれずに終わりました。
ワンデイトーナメントで両者ともすべて判定試合で勝ち上がって来ただけに、
この試合はこのようなグダグダな内容になるのは仕方ないかもしれません。
お互いダメージの無い状態でワンマッチだったらどうなるか、佐藤がローを出せる状態だったらどうなるか、
とか思いましたがダメージがあったのはペトロシアンも同じで、ワンマッチでも結果は変わらないかもしれません。
地味で強いペトロシアン。
見るものにわかり辛い卓越したその防御技術でこれからも連勝街道を進むのでしょうか。
何かヘビー級でいうシュルト的存在になってしまいそうで嫌な予感がするのは私だけでしょうか。
■
今大会は大方の予想通り、ペトロシアン劇場になってしまったわけですが、
その中でクラウスとザンビが残したペトロシアン攻略の糸口。
これを本人たちかもしくは他の選手が広げるのか、それともペトロシアンはその穴まで塞いでしまうのか。
個人的には楽しみですが、これはかなりマニアの視点なのでしょう。
存続が危ぶまれるK-1 MAXですが、仮に来年も開催される前提で話すと
やはりサワーとブアカーオの復活が望まれます。
11月23日に行われたシュートボクシングのS-cup2010では初出場ながら優勝したブアカーオ。
やはりまだまだ旬は終わってないと思います。
もちろん掴みから投げありのシュートボクシングルールでは
ブアカーオは水を得た魚状態だったのでしょうけど、
それでも一回くらいはペトロシアン対ブアカーオは見てみたいカードです。
強い弱いで言えば今大会は優勝したペトロシアンがやはり頭ひとつ抜けた存在でしたが、
個人的MVPをあげるならば文句なしにマイク・ザンビディス。
ベスト4に終わりましたが、トーナメント中唯一のKOを生んだ選手でもあり、
ペトロシアン戦でも判定まで持っていくような戦い方は一切見せず、
「もしかしたらやっちゃうかも?」的にハラハラしながら見ることができました。
予想的中率は9/11。
トーナメントは自演乙以外はパーフェクト。(ザンビとペトロは準決勝からの後出し予想ですが)
あとは柴田と石井の試合で柴田を応援していたので大はずれ。
満足度は6/10。
なんでこんな判定ばっかりの大会に5点以上もつけているのか?
理由は自分の応援しているザンビが結構活躍した大会だったからw
ザンビの立ち位置に違う選手がいたなら-2ポイントでした。
それくらい判定ばかりで会場の人はけっこうつらかったのではないでしょうか。
個人的にはまだ楽しめていますが、人気、視聴率ともガタ落ちのK-1MAX。
はてさて来年はテレビで放送されるのでしょうか。
せめて大会自体は開催されるといいのですが。
終わり