カテゴリー: PRIDE

  • 結局私の地域では放送されなかったPRIDE武士道GPライト級

    実際に試合を見てないのに書くもんでもないですけど、文章を読んだだけで
    結構雰囲気が伝わってきたので。

    頻繁に巡回している格闘技系の通サイト。
    BOUT REVIEWさんのところの記事をじっくり読ませていただきました。

    ライト級
    http://www.boutreview.com/data/reports05/050925pride-bushido-gp.html

    ウェルター級
    http://www.boutreview.com/data/reports05/050925pride-bushido-gp-w.html

    大晦日に開催される男祭りの1カードとして今回のトーナメントの準決勝の
    勝者による決勝戦が行われる予定です。
    そしてこのトーナメントの優勝者がそのままその階級のチャンピオンとなります。

    ライト級では五味隆典VS桜井“マッハ”速人。
    五味は現時点でライト級トップですので多くの方が決勝に残ると踏んでいたと
    思うんですが、反対側ではなんと桜井マッハが!
    ジェンス・パルヴァーとヨアキム・ハンセンといった恐ろしく強い選手二人に
    勝っての決勝戦進出です。
    私は五味VSハンセンになるかな~と思っていたんですが。
    それぞれの基準の階級が違うせいもありますが、正直今回は桜井マッハを
    見直しました。
    上のリンク先の選手の修斗の序列を見てください。
    元チャンピオンや上位ランカーばかり。(五味の相手の川尻は現役王者ですが;)
    こんなハイレベルな選手が出場したトーナメントの決勝戦なので大晦日はきっと
    楽しめると思います。

    近いうちにウェルター級のことも書きます。

  • 今更、PRIDE GP2005 FINAL 感想3

    本当は3日連続の書き込みといきたかったのですが、7日はHERO’Sが、
    8日は残業で感想を書き込む気力がありませんでした。

    はい、二日おいてまたPRIDE GP2005の書き込みですよ~。

     

    とりあえずTV中継されなかった試合。

    ファブリシオ・ヴェウドムVSローマン・ゼンツォフ。

    内容的にも結果的にもヴェウドムが勝っていたようですが。
    この人の以前の試合、トム・エリクソン戦もTVでは放送されませんでしたよね。
    だからどういった選手なのか全然わからないです。
    予想のしようもない。

     

     

    吉田秀彦VSタンク・アボット

    シュートボクセの打撃コーチを招聘しての打撃特訓をしたとの吉田。
    アボットはUFCの古株らしいですけど、正直知りませんでした。
    今回のこの試合は体重さがけっこうあったので、前回の吉田
    VSルーロン・ガードナー戦のように八方塞がりになるかな~と思いましたが、
    出鼻にハイキック、スタンドの展開時にはワンツーパンチと膝蹴りも見せた吉田。

    ダメージソースにはあまりなってなさそうな打撃でしたが、流れ的にスムーズで
    引き出しが一つ増えた感じがしました。
    組み技だけ狙っていると相手に読まれますから、やっぱり選択肢は多くしておいて
    少しでも組み技>グラウンドへの展開をやりやすくするための手段でしょう。

    案の定最後は吉田がグラウンドでバックを取り、襟締めスリーパーホールドで
    タップアウト勝ち。
    柔道着を着ている選手にあの状態に持っていかれたら、もうダメですね・・・。
    次の吉田の相手は現在進行形で強い選手とやってほしいです。
    今のヘビー級で中ランク選手といったら・・・?
    チェ・ム・ベくらいですかね。他、ロシアントップチームの面々は一回しか
    出てきてないからなんとも・・・。
    マリオ・スペーヒーとかムリーロ・ニンジャなんかどうだろう?

     

     

    個人的には日本人不在の今回のGPの客寄せも兼ねた、
    ファンが待ち望んだ一戦。

    エメリヤーエンコ・ヒョードルVSミルコ・クロコップ

    予想ではヒョードル勝利と思っていましたが、内心ではミルコに勝って欲しかった
    試合です。

    試合開始からしばらくヒョードルの周りを回り、組み付くのを警戒している
    ミルコ。
    ヒョードルは打撃を警戒する所か、どんどん前に出てプレッシャーをかけていく。

    理屈では気付いていた人もいるかもしれませんけど、この作戦。
    キックの間合いよりも外に出てタックルをするタイミングをはかるのではなく、
    キックの間合いよりも中に入ってキックを殺して組み付いていく。

    恐るべしヒョードル。
    これは少なくとも相手のパンチのLVと同格かそれ以上でなければ成し得ない
    作戦ですよね。
    パンチだけをとってもK-1出身のミルコに引けをとらないヒョードル。
    なんてこったい・・・。
    とはいっても必要以上に組みつきを警戒したミルコは手数が少なく、序盤は牽制の
    お見合い状態。
    5分を過ぎたあたりで試合が動く。
    ヒョードルのフックが、ミルコのハイキックが互いをかすめる。
    ミルコの左ストレートが数発入った直後にヒョードルがテイクダウンに成功。

     

    今思えばここで試合は決まっていたのかもしれない。
    そこからはヒョードルタイム。
    予想以上のグラウンドテクニックで決定打をもらわないミルコだったが、
    ヒョードルの攻勢は衰えを知らない。

    2Rに入りスタンドでリスタートしてもすでに口で大きく呼吸をし、
    スタミナ切れが一目瞭然のミルコに対しヒョードルは息が切れているものの、
    安定したステップで1Rとかわらずにスタンドでプレッシャーをかけて行く。
    あのミルコを相手にスタンドで。

    3Rにいたってはミルコの方が逆にスタンドで押されるシーンも。
    最終的にはヒョードルの横綱相撲。
    3-0の判定勝ち。

     

    過去のヒョードルVS藤田戦では打撃でぐらついたヒョードルに穴があるとすれば
    打撃か、と思ったこともありましが、この試合を見た後ではそれもどうだか。

    ミルコもスタミナ切れが早い段階で目に見えてしまっていて、2R、3Rともに
    キレのない打撃でしたね。
    とはいってもこれは絶え間なく攻め続けるスタミナを持ったヒョードル相手だから
    なんでしょうけど。

     

    私の知り合いの話では格闘家に限らず、瞬発力と持久力は反比例するものだと
    語っていました。
    しかし、現在のプライドのトップ選手はその常識が通用しない選手です。
    ヒョードル、ノゲイラ、シウバなど。
    いったいどうやってあのスタミナを蓄えているのか不思議です。

    話は変わりますが、普通の人は想像力と記憶力は反比例するものですが、
    それが当てはまらない人が天才なのかもしれないですね。
    瞬発力と持久力が比例する人、それがスポーツの天才なのかもしれません。

     

  • 今更、PRIDE GP2005 FINAL 感想2

    はいはい、二日連続の書き込みですよ。
    今日はGPのリザーブマッチと決勝戦について。

     

    まずリザーブマッチ

    中村和裕VSイゴール・ボブチャンチン

    地上波放送ではカットされたシーンがありましたが全般的に中村が上の
    ポジションをキープしたとかで3-0の中村勝利。

    うーん、ボブチャンチンファンとしてはなんとなく納得いかない結果ですけど、
    仕方が無い。
    ちなみにボブチャンチン勝利に賭けてました。無念。

    ただ、今回のこの試合、ボブチャンチンが終始寝技に付き合い打撃をメインに
    攻めなかったのは意味があるのでしょうか。
    それとも寝技から抜け出ることができずに中村にハメられただけだったので
    しょうか。
    肝心の打撃が出なかったボブチャンチン、打撃の特訓をしてきたのに寝技に
    終始した中村。
    試合の流れとはいえ「?」な試合内容でした。

    なにはともあれ中村は日本人では初のボブチャンチン超えの快挙!
    そこは素直に拍手を送りたいと思います。
    そしてボブチャンチンにはこれからも若手選手達の高い壁であって欲しいですね。

     

     

    GP決勝戦。

    ヒカルド・アローナVSマウリシオ・ショーグン

    優勝すると思っていた選手が二人とも準決勝で消えてしまったのでこの試合の
    予想はなし。

    試合開始にカポエラ風味の回し蹴りを放つショーグンの攻撃をかわし、
    テイクダウンを取りにいったアローナ。
    しかしタックルを切りショーグンはアローナの上になる。
    後のインタビューではこのときアローナはマットとショーグンにサンドイッチの
    ような形で頭を挟み、そこで意識がとんだとコメントしている。
    たしかにこの後やけにあっさりとショーグンにオモプラッタを許したなと。

    この後スタンドに戻るが首相撲からのヒザでショーグンは打撃を加えていく。

    逃れるようにテイクダウンを狙うアローナだがショーグンはこれもいなし
    猪木アリ状態へ。
    そこから無理矢理踏みつけ大将軍。
    踏みつけは避けたがそこからガードの空いたところに鉄槌の嵐。
    これは一発で意識とんでましたね~。

    正直アローナVSシウバ戦が気に食わない展開なのでスカっとしました。
    もう私の中ではアローナはヒールですからw

     

    それにしてもショーグンの勢いは凄かったですね。
    とまらなかったです。
    一回戦から順に見ていくとクイントン・ランペイジ・ジャクソン、
    アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、アリスター・オーフレイム、
    ヒカルド・アローナ・・・。
    シウバ以外のミドル級のトップ選手を根こそぎ倒したって感じですよね~。

    次にショーグンとやるのはいったい誰なのでしょうか。
    中途半端な選手じゃもう太刀打ちできない感があります。
    残念ながらダン・ヘンダーソンはウェルター級に階級下げるので対戦の可能性は
    低いかな。
    ボブチャンチンも最近の戦跡を見るとちょっと厳しいかも。
    他にショーグンとやって面白そうな選手っていますかね?
    ディーン・リスター、近藤有己、あとUFCならチャック・リデルとかティト・オーティズがやったら面白いかも。

     

    ヘビー級の3戦についてはまた後日。

  • 今更、PRIDE GP2005 FINAL 感想1

    最近はいろいろやることが多くて日記を書く時間がありませんでした。

    そんなこんなで一週間前に行われたプライドGP2005決勝戦の感想を何回かに
    分けて書こうと思います。

    もちろん私の家にはスカパーが導入されておりませんので地上波放送を見ての
    感想になります。

     

    まずミドル級トーナメント準決勝の二試合。

    ヴァンダレイ・シウバVSヒカルド・アローナの試合。

    これは人によって大きく意見の分かれる試合です。
    アローナが勝つためにする動きの乏しい試合。

    厳密に勝利だけに拘るのならそういった展開もありなのでしょうけど、
    個人的にそれを認めているのはアマチュアの試合まで。
    基本的に金を払って見る試合(自分はTVなんで金払っていませんが・・・)
    つまりはプロの試合ではああいう試合は見ていてイライラしてきます。
    シウバもイライラしていましたね。

    ガードポジションをとったアローナはコツコツと小さな打撃を当てて的確に
    ポイントを稼いでいく。
    大きくバランスを動かす関節技に移行しないアローナに対してエスケープ
    できないでいるシウバ。
    そんなこんなでシウバにイエローカードが。

    ようするにこの試合はかみ合わなかったということです。
    K-1で去年だかおととしだかに行われたマイク・ベルナルド対
    フランシスコ・フィリオの試合のようにお互いがカウンター待ちの試合展開で、
    結局最後までかみ合わなかったという結末。
    そんな感じがしました。
    (この試合がカウンター待ちの展開だったということではなく、例として)

     

    結果は的確にポイントを稼いだアローナの勝利。
    ポジションも常に上をキープしていたし、イエロー一枚のアローナに対して
    シウバは二枚でしたしね。
    判定の結果は3-0で妥当だったでしょう。
    この試合の予想はシウバ勝利でしたが
    (恐らく70%の人がシウバ勝ちだと予想したはず)外れましたT-T

    でも、ホント、アローナの強さは認めますけど応援する気にはなれないです。
    技術はすごいっていうのはわかるんですが、つまらないです。

    逆に技術は拙くても応援したくなるのがジェームス・トンプソンとか
    戦闘竜ですかね。
    ようするにアグレッシヴな選手です。

     

     

    アリスター・オーフレイムVSマウリシオ・ショーグン

    この試合はアリスターに賭けていました。
    しかし結果は皆さんご存知の通り。
    ショーグンの勝ちです。

    でも序盤は完全にアリスターのペースでした。
    スタンドの打ち合いではショーグンよりもむしろアリスターに分があると感じて
    見ていたくらいですし、ところどころグラウンドになるところでもアリスターの
    攻勢に終始していたと思います。

    3,4分過ぎ1回戦のビクトー・ベウフォート、2回戦のイゴール・ボブチャンチン
    から一本を奪ったフロントチョークスリーパーがショーグンの首を捕らえます。

    これ、極まるかな~と思ったんですけど、ショーグンは耐えましたね。
    アリスターのスーパーアーツ不発って感じです。

    そこからは攻め疲れたのかアリスターのガードに精細がなく、
    あっさりマウントを奪われると一気にパウンドの嵐へ。
    意識はとんでいないようだったのですが、肩口まで押さえ込まれる完璧な
    マウントに移行し、そこでガードも不可能の状態になりKO。

    あそこまでいっちゃうとたとえまだ戦意喪失していなかったとしても
    レフェリーは試合を止めざるを得ませんね。
    個人的にはTKOって感じでしょうか。

     

    周りの人間ではアリスターのことを大きく評価している人は少ないのですが、
    私はアリスターは優勝できるかも、と思っていたくらい評価していました。
    ですがこのショーグンの勝ち方。

    完璧です。

    その他の試合は後日また。

     

  • PRIDEGP2005 2nd 結果+評価

    興味のある人ならもう結果は知っていると思いますが、個人的評価から~

    第一試合

    ○セルゲイ・ハリトーノフ VS ペドロ・ヒーゾX

    予想通り、終始ハリトーノフが打撃で圧倒していました。最後は蹴りでKO。
    言っておきますが、対戦相手のペドロ・ヒーゾはザコじゃありません。
    UFCじゃ上位の選手なんです。なのにこの実力差は一体・・・。
    マジでヒョードルを喰えますハリトーノフ。

    第二試合 プライドGP2005二回戦

    ○マウリシオ・ショーグン VS アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラX

    どちらもパンチでダウンするシーンがありましたが判定では3-0。
    ダイジェスト放送だったのでラウンド間の切り替えが無く正確ではありませんが
    厳密には2-1だったのではないでしょうか。

    第三試合 プライドGP2005二回戦

    Xイゴール・ボブチャンチン VS アリスター・オーフレイム○

    アリスターの成長がボブチャンチンの経験を上回りました。
    スタンディングフロントチョークスリーパーでオーフレイムの勝ち。
    これまたダイジェスト放送だったので詳細しれず。

    第四試合

    ○ミルコ・クロコップ VS イブラヒム・マゴメドフX

    危なげなくミルコが左のミドルキックでイブラヒムをTKO。
    ハイキック対策は成されていたようですが、感じ的にヒーリング戦とかぶります。
    もちろんグラウンドには展開しなかったのでそこらへんの評価はできませんです。

    第五試合

    ○田村潔司 VS 滝本誠X

    プロレスVS柔道の異種格闘技戦。
    判定3-0で田村の勝ち。
    少々柔道着でつかまれるのを警戒しすぎて
    詰められなかった感のある攻めでした。
    しかし細かいパンチをちらして懐に入らせない戦い方は見た感じ2Rまで成功して
    いたのではないでしょうか。
    しかし、リスナー的にはつまらない試合だったかも。

    第六試合

    ○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ VS パウエル・ナツラX

    ナツラは予想に反して粘っていたようですが、やはり打撃に対してはスタンドも
    グラウンドでも練習不足の感が否めませんでした。
    最終的にグラウンドでパンチの連打でレフェリーストップのノゲイラの
    TKO勝ち。

    第七試合 プライドGP2005二回戦

    X桜庭和志 VS ヒカルド・アローナ○

    予想通りになって欲しくない試合でした。
    しかし現実は残酷、アローナの圧勝でした。
    桜庭はヒザの調子はよかったみたいですが、タックルを切られた後のがぶりの
    体勢でヒザをもらいすぎてしまい、後につなげられず結局負けました。
    TVで見た感じドクターストップぽかったのですが、どうやらタオル投入の
    TKO負けみたいです。
    あまり変わりませんが。
    しかしアローナはえげつねえ・・・。
    いくら勝ちにこだわっていてもああいう戦い方は私は嫌いです。

    第八試合 プライドGP2005二回戦

    X中村和裕 VS ヴァンダレイ・シウバ○

    結果論的に道着を着たのは失敗でした中村。
    道着が邪魔になったのか脱ごうとしたところを間合いを詰められそこから
    ワンツーをもらいそこからマウント、パンチ連打、レフェリーストップ。
    シウバのKO勝ち。
    中村のこの道着を脱ぐ行為は獣の前で隙を作ったようなものですね・・・。
    そこを一気に喰われましたT-T
    スタンドの打撃戦では日本人の中では近藤に次いでいい感じだったのでは
    ないでしょうか。
    何気にハードパンチャーな中村でしたがやはりシウバ攻略には及びませんでした。


    大会全体としては日本人全滅という現実を見せ付けられた大会でした。
    相手が相手だっただけに私の邪推が的中し、次回のGP決勝戦でヒョードルVS
    ミルコのヘビー級タイトルマッチが正式に決定してしまいました。
    ヘビー級はもとよりミドル級も日本人の居場所が本格的になくなってきました
    プライドのリング。

    やはり体格的、環境的に強豪外国人に勝つことは厳しいのでしょうか。
    それに引き換え軽量級(73kg級)は五味がトップを独走中。
    せめて、せめて軽量級だけは負けるな日本!です。