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  • 【感想】DREAM14

    DREAM14

    2010.05.29

    録画は無事成功。
    午前中に録画した映像を見て感想を書き。

    第1試合 無差別級
    ミノワマンvs.イマニー・リー 予想:○
    1R4:16 裸締め

    リーの体格に見合わないスピードのあるパンチを牽制で見せると一歩下がったミノワマン。
    しかしタックルを切れない、テイクダウンされた後の動きがお粗末なのはしっかりとした
    MMAの練習をした選手ではないので仕方ないでしょうか。
    足関節はかなり警戒されていたのでそこからアームバー狙いからマウント、バック、チョークという流れは
    スパーリングを見ているよう。
    結果はミノワマンの圧勝。

    前回と同じハルク路線はいいとしても今回はどこか消化試合に見えてしまったのは気のせいでしょうか。
    リーが試合後に妙にさっぱりしていたせいか。

    第2試合 フェザー級 61.0kg
    前田吉朗vs.大沢ケンジ○ 予想:×
    判定1-2

    両者ともWEC出場経験ありの対戦。
    2Rは放送カット。
    技術的にはいいものを見せているようなのですが、二人ともどこか思いっきりがないような。
    壁際の攻防が多く、テイクダウンしきれない前田に倒れない大沢と展開もどっちつかず。
    打撃戦の微妙な判定で大沢が勝ちましたがちょっと退屈でした。
    この壁際の微妙なバランスとかがわかれば楽しめるのかもしれませんが私にはちょっとわかりませんでした。

    第3試合 フェザー級 64.5kg
    宮田和幸vs.大塚隆史 予想:○
    判定2-1

    この試合も2Rカット。
    正直どっちが勝っても微妙な判定でした。
    それだけ決定打がなく、宮田が最後にマウントをとった印象点だけが具体的な材料でしょうか。
    ダメージは大塚の方が、スタミナは宮田の方が消耗が激しく見えましたし。イーブンな印象。

    以前もいいましたが、この大塚という選手。
    暴言が売りになっているようですが、内容がともなってない印象が強く、私の中では口だけヤロー扱いです。
    DEEPとかでは勝っているようですが、テレビ観戦が主の私にとってはやはり口だけヤロー。
    宮田もDEEPやケージフォースで勝ち星を挙げてのDREAM復活ですが、キャッチウェイトでもスタミナ切れを
    起こしたところを見ると63kgはきついでしょう…。
    宮田の課題としてはやはりアマレス出身者にありがちなテイクダウン後の動きでしょう。
    解説陣が言っていたようにパウンドを打つべき場面でもついポジショニングしてしまう。
    このままではパウンドが打てる位置でもポジショニングをしてしまい機を逃す可能性大です。

    第4試合 フェザー級63kg
    所英男vs.西浦“ウィッキー”聡生○ 予想:×
    1R2:10 KO

    あっけなく沈んだ所に呆然としました。
    たしかにウィッキーは危険な相手でしたがグラウンドの攻防もなく、一度もタックルにいくことなく終わってしまうと…。
    所が負けるたびにグチってしまいますが、やはり所の対戦相手は下から追い上げてくる選手よりは、
    立場とか実力が格上の選手とやるべきだと思います。
    結果がどうであれ、試合内容はいつも夢中になれるものだし、本人のモチベーションもそのほうが維持できると思っています。

    一方のウィッキーはこれを機にDREAMに売り出してもらえるのでしょうか。
    テレビ向きのハデな外観とワンパンKO至上主義(笑)
    本人が語るとおり、いろんな意味で普通じゃない選手。
    タックルがあるMMAであそこまでパンチをフルスイングできる選手を他に私は知りません。

    試合後のコメントもないほど傷心の所ですが、まだまだ引退せずに頑張って欲しいです。
    一方のウィッキーには是非大物食いを目指して欲しいと思います。
    フェザーには幸運なことにまだまだ強い選手はたくさんいますし。

    第5試合 フェザー級60kg
    山本“KID”徳郁vs.キコ・ロペス 予想:○
    1R1:41 KO

    この試合は結果だけで十分でしょう。
    KIDが勝つべき相手に勝った。
    スカ勝ちで。

    第6試合 フェザー級65kg
    高谷裕之vs.ヨアキム・ハンセン 予想:×
    1R4:27 KO

    まさかのハンセンKO負け!
    これは完全に予想外。
    高谷を賞賛するしかないです。

    両者ともに打撃巧者なので判定までいくと思ったのですが…。
    今回は前回と比べてハンセンらしい動きをしていましたが、
    残り時間を気にするなどスタミナにはやはり問題があるようです。
    下がりながらのカウンターでハンセンがよろけたことにちょっと驚きを隠せませんが、
    ライト級のハンセンはこんなに打たれ弱くないはず…という意味でも驚きを隠せません。
    それだけ高谷のパンチが芯を捉えていたということでしょうか。
    そこから追撃の右フックに関しては言うこともないほどの見事なもの。
    是非高谷にはビビアーノのタイトルに挑戦して欲しいと思います。

    で、ハンセンにはライトに戻って欲しいと思います。
    結果的にフェザーで2連敗なことですし考える余地はあると思います。

    第7試合 ミドル級88kg
    桜庭和志vs.ハレック・グレイシー○ 予想:×
    判定0-3

    1Rの腕ひしぎの時に極めたかった桜庭ですが、凌がれてスタミナ的にきつい展開に。
    2Rはグラウンドでハレックの有利な展開が続き、3Rでは桜庭がスタンドでやや有効打を当てるも
    グラウンドでは有利になれず。

    終盤、桜庭がアームロックを仕掛ける流れの途中でハレックのトランクスが脱げたという理由で不可解なドントムーブ。
    これはいただけません。
    関節技にいくかいかないかの流れに水をさされたら相手は持ち直すに決まってます。
    結局アームロックは失敗し、逆に最後はハレックが腕十字をキャッチの体勢に。
    桜庭はレフェリーに向かって極まってないとアピールしながら試合終了。
    結果は桜庭敗北。

    桜庭ならグレイシーとはいえこのくらいの選手になら勝てるかな~と期待していたのでガッカリです。
    途中で流れが切られたこともあってかスッキリしない印象もあります。
    それにしても年齢によるものとはいえスタミナの無さと、それよりも膝の死に具合が酷く見えました。
    膝がここで曲がれば、踏ん張れれば、と思うシーンが何度かありました。

    第8試合 メインイベント  ウェルター級76.6kg
    桜井“マッハ”速人vs.ニック・ディアス○ 予想:○
    1R3:54 腕ひしぎ十字

    始まってテイクダウンに行くまではマッハペースでした。
    間違いなく1Rは取れていた展開。
    しかしテイクダウン後はディアスに下から攻められあえなく轟沈。

    結果論からすればあそこでテイクダウンに行ったのは失敗でしたが、
    自分的には完全に成功したテイクダウンに見えただけに、あそこから深追いせずにヒョードルvs.ノゲイラ戦ばりに
    すぐにスタンドでやり直すという戦法をとっていたらマッハ勝てたはず。

    惜しい。


    ケージは引退と完全引退は否定したマッハに日本はケージではなくリングにするべきと語るディアス。
    今回の大会がケージマッチに至る理由となった対ストライクフォース対抗戦はまたしても日本が負けてしまいました。
    この結果を受けてケージが常時運用されるのか、日本独自の路線を行くのか。
    私にはわかりませんが、個人的には大衆に勝負の場と認知されているリングがいいと思っていますが、はてさて。

    そう、六角形のリングにすればいいのでは、メキシコのプロレスみたいに(笑

    冗談はともかく予想は4/8で半々。
    ただ応援している所、ハンセン、桜庭はみんな負けてしまったので満足度はかなり低く3/10
    まあ、所に限っては相手も応援している選手なのでどっちにしろって感じですが。
    マッハが名目上対ストライクフォース戦で負けてしまったのも要因。

    いろんな要因で満足度が下がる中、ミノワマンの存在は私の中でかなり大きい。
    通な方からはイロモノとしてみられているミノワマンですが、彼の試合が無かったらもっと大会の満足度は下がっています。
    どんな立ち位置だろうとまた次が見たいと思わせれる選手、そして試合をすることは大事なことだと思います。

    青木がDREAMの自称大黒柱と言っていますが、ミノワマンはいうなれば縁の下の力持ち、土台とか基礎とかですよね。
    彼がいればこそのDREAMと最近思っています。

    以上

    決まり手、決着時間はスポーツナビ参照。
    http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2010/2010052902/index.html

  • 【感想】K-1 WORLD MAX 2010 ライト級トーナメント開幕戦

    K-1 WORLD MAX 2010 ライト級トーナメント開幕戦

    2010.05.02

    第1試合 -63kg Japan Tournament 1st Round K-1ルール 3分3R延長1R
    ד狂拳”竹内裕二vs.裕樹
    2R1:53 KO

    竹内ペースかと思いきや…裕樹のハイキックでバッサリと。
    見事でした。

    第2試合
    ×卜部弘嵩vs.谷山俊樹
    延長判定1-2(9-10、10-9、9-10)

    第3試合
    ×嶋田翔太vs.麻原将平
    3R判定0-3(28-29、27-30、28-29)

    第4試合
    ×大石駿介vs.卜部功也
    3R判定0-3(28-30、28-30、28-30)

    K-1甲子園出身の卜部は生き残り、嶋田は敗北。
    ダイジェストにつき割愛。

    第5試合
    才賀紀左衛門vs.ファイヤー原田×
    3R判定3-0(30-27、30-27、30-27)

    この才賀という選手はなにか勘違いしている気がします。
    例え圧勝でも相手をバカにするような戦い方では誰の共感も得られないでしょう。
    原田は正直K-1で戦うレベルにいるとは思えませんが、根性がすさまじい。
    彼と同等のレベルの選手同士なら輝けるかも。

    第6試合
    久保優太vs.DJ.taiki×
    3R判定3-0(30-27、30-27、30-27)

    前回の渡辺戦ではキックボクシングの才能も垣間見せたtaikiでしたが久保に完封負け。
    久保は見切る目がいいですね。

    第7試合
    ×大月晴明vs.松本芳道
    3R判定0-3

    大月のプレッシャーのあるパンチに負けずに前に出た松本の
    根性勝ちというところでしょうか。

    第8試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R 70キロ契約
    ×城戸康裕vs.ヴァヒド・ロシャニ
    3R判定0-3

    テレビ未放送。
    城戸がまさかここで取りこぼすとは…。
    これでミドル級決勝戦の推薦の可能性は消滅でしょう。

    第9試合
    ×山本真弘vs.大和哲也
    延長判定0-3(7-10、7-10、7-10)

    消耗戦を制したのは僅かながら体格で勝る大和。
    スピードと手数の山本は優勝候補に挙げられていましたが、
    この内容をみるにワンデイトーナメントは厳しいものがあるように思います。

    第10試合
    尾崎圭司vs.小宮山工介×
    3R判定2-1(29-30、30-29、30-29)

    回転系の技が得意な二人とのことですが、ヒジが…。
    クロスレンジでのバックハンドブローはいつ事故が起きてもおかしくない気がします。
    僅かな差で尾崎が勝利しましたが決めてはなく、延長Rに行ってもおかしくはありませんでした。

    第11試合
    石川直生vs.渡辺理想×
    3R判定3-0(30-29、30-29、30-29)

    バックリと割れた石川の下唇が印象に残ります。
    内容はよく動いていましたが展開がなく、流れを変えるアクションが乏しかったように感じます。

    メーンイベント -63kg Japan Tournament 1st Round K-1ルール 3分3R延長1R
    上松大輔vs.チョン・ジェヒ×
    1R1:09 KO

    メーンがテレビでは一発目に放送されたので戸惑いましたが、上松がキッチリ勝利。
    勢いで押され>打ち合い>勢いを返してカウンターは根性がある証拠か。

    スピーディでテクニカルな動きが多い反面、流れを変える一発に乏しいライト級。
    見ごたえのあるシーンもある中、変化の少ないループ的攻め合いも見受けられました。
    若い選手が多いせいか攻めのパターンが乏しい印象もあります。
    そんな中印象に残っているのは重いパンチを放つ大月。
    負けてしまいましたが…。

    この中の誰がワンデイトーナメントにエントリーされるのか楽しみではありますが、
    KO劇の少なさからトーナメント全試合判定という結末も無い話ではないかもしれません。
    K-1よりも競技的なキック王者が多く出場したこの大会、ミドル級以上に個性が分かり辛く、
    以前からよく耳にしていた石川と上松以外で印象に残っているのは、

    パンチの大月
    回転の尾崎
    スピードの山本
    普段と試合のギャップがありすぎる久保

    の4人くらいでしょうか。
    2人負けてますが。

    7月の決勝戦は楽しみですが、恐ろしくもあります。
    (継続できるかどうかという意味で)
    満足度は4/10
    感情移入できてない大会としては良い方です。
    判定は多かったですが、アグレッシブな選手も多かったので。

    試合結果等スポーツナビ参照
    http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/2010/2010050201/index.html

  • 【感想】K-1 WORLD GP 2010 in YOKOHAMA

    K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA

    2010.4.3 横浜アリーナ

    オープニングファイト第1試合 3分3R
    高萩ツトムvs.上原誠×
    3R終了 判定2-0(30-29、29-29、30-29)

    オープニングファイト第2試合 3分3R
    プリンス・アリ(イラン)vs.野田貢×
    3R終了 判定3-0(30-27、29-27、29-27)

    第1試合 3分3R
    セルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ)vs.佐藤匠× 予想:○
    3R終了 判定3-0(30-28、30-29、30-29)

    ここまでテレビ放送なし。
    感想もなし。

    第2試合 3分3R
    グーカン・サキ(トルコ)vs.シング”心”ジャディブ(インド)× 予想:○
    3R終了 判定3-0(30-27、30-28、30-28)

    すばやい出入りと手数で圧倒するサキ。
    シングの方は慎重すぎるのか手数がなく、またヒザ狙いがモロバレで攻撃がかすらない展開。
    決め手こそないものの、展開、手数で押したサキの完勝。
    シングはリーチの差を上手く使えずに完敗。
    今回はパンチの技術に大きな差があり、シングはバクチのヒザしか狙えないような印象がありました。
    ちなみに今回放送するまでシング“しん”ジャディブと読んでいました。
    心はハートって読むんですね^^;

    第3試合 3分3R
    ジェロム・レ・バンナ(フランス)vs.タイロン・スポーン(スリナム)× 予想:○
    3R終了 判定3-0(29-28、29-28、29-28)

    1Rにバンナの左ジャブでヒザにいったスポーンがダウン。
    しかしそれ以上に印象に残るのはリプレイでも放送された左のストレートでのけぞるスポーン。
    正直ダウンはそれほどのダメージはないように見られましたが、試合のペースはバンナ。
    しかし、2R以降はスポーンが右ミドルを多用しバンナの左を封じにかかるとスポーンペースの試合に。
    結果的には1Rにバンナが取ったダウンで判定で逃げ切りましたが、今回も左腕は錆付いたまま。
    ハイパーバトルサイボーグが復活したとは言いがたく、シュルトどころかジマーマンやハリと戦ったら完封されそうですT-T

    第4試合 3分3R
    アリスター・オーフレイム(オランダ)vs.ジャバット・ポトラック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)× 予想:○
    1R 2:40 KO(右膝蹴り)

    またしてもアリスターの完勝。
    まるで格闘ゲームでいうハイパーアーマー状態でポトラックの攻撃に怯まない。
    まさに力でねじ伏せたという印象。

    第5試合 K-1ヘビー級タイトルマッチ 3分3R
    京太郎vs.ピーター・アーツ(オランダ)× 予想:×
    2R 1:56 KO(右フック) ※京太郎が初防衛

    京太郎が減量したとはいえアーツに日本人初となるKOで勝利。
    最後のカウンターは見事でした。

    アーツの方は減量の影響かパワー、圧力、スタミナなどでいつもと比べて強さを感じられず。
    スピードこそいつもと変わらないものの、ガードの上からでも吹っ飛ばされそうなキックの威力がなりを潜めていたような印象です。
    やはり、40歳にして初の減量は失敗という結果で終わってしまったアーツ。
    今から増量して、元のコンディションに戻るかどうかはともかくとして今回で-100kgの試合は止めにして欲しいです。
    ただでさえシュルト戦の時などは増量していたのだし、高齢での大幅な体重の増減はコンディションを崩す原因になります。
    最悪崩れっぱなしになる懸念さえあります。

    アーツが減量したから京太郎が勝てた、という意見を多く見受けましたが、確かにそれは一理あるとは思います。
    しかし、スピードの上で京太郎はアーツを上回っていたのは事実だし、攻め時に見せるラッシュも素晴らしいものがあると思います。
    ペースを握るまで若干逃げ打ちっぽい動きが批判の対象になりがちですが、そこは体格で劣る日本人。
    そこは若干目をつぶってベスト16戦の時にどうなるか期待しましょう。

    第6試合 K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ 3分3R
    セーム・シュルト(オランダ)vs.エロール・ジマーマン(キュラソー島)× 予想:○
    3R終了 判定3-0(30-27、30-27、30-28) ※シュルトが4度目の防衛

    対戦相手がいないことで決まったゴールデングローリー同士の同門対決。
    一発狙いのジマーマンと相変わらず左ジャブ、前蹴り、ロー、ミドルと距離を支配するシュルト。

    残念ながらジマーマンは特にいいシーンを見せられずにシュルトの完勝。
    有効なダメージには至りませんでしたが、わずかに左が刺さっていたところくらいが褒めたくなるポイントでしょうか^^;
    右はことごとくブロックされてジリ貧。
    ただ、反応してキッチリブロックしていたわけではなく、前動作だけを見て顔ガードするモーションが多く、
    右を顔狙いではなくボディで散らしていけばもう少し有効打を当てられたのではないかと、素人分析。
    右では肝臓と逆なので大きなダメージは望めないので微妙ですが、一発狙いがバレバレで打つ手なしなら
    選択肢としてありじゃないかな~とか、見てていろいろ想像してしまいました。

    またしてもシュルトは完勝し、次はいよいよアリスターとの同門対決か?
    しかしアリスターはStrike Forceにも出るようだし、K-1出場はスケジュールとケガ次第でしょうか。

    第7試合 メインイベント 3分3R
    バダ・ハリ(モロッコ)vs.アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ)× 予想:×
    3R終了 判定3-0(30-26、30-26、30-26)

    結果を言うとイグナショフは過去の財産を食いつぶしたということでしょうか。
    過去に大きな期待をされ、今回は本人の強い希望があって実現した日本でのK-1ワンマッチ。
    しかし、内容は酷くイグナショフは何をしに来たのかと問いたくなるほどの手数の少なさ。
    解説陣が言っていたようにスピードについていけていないというのはわかりますが、
    それで萎縮してはプロとして失格でしょう。
    イグナショフはバダ・ハリ相手に3R持ちこたえたのではなく、
    ただ倒されないように立ち回ったようにすら見えました。

    バダ・ハリの方は試合直前に暴行容疑で拘束され、追い込み練習ができていなかった
    事実を思わせないいつもの攻め。
    結果はハリの圧勝。
    イグナショフ幻想はここで完全に潰えました。

    イグナショフの試合後のコメントにもがっかりさせられるものが多く、
    ブランクを言い訳にするなど非常に見苦しい内容でした。
    イグナショフに今一番足りないものは技術や強さよりもプロフェッショナリズムでしょう。
    確かに谷川Pの言うようにヨーロッパ予選を一から勝ち上がってでも来ない限り、
    K-1本戦復帰はあり得ないでしょう。

    予想的中率は5/7
    試合数も少ない上にどっちが勝つか迷ったのはハリvs.イグくらいで
    あとはちょっと実績に差がある組み合わせだったような気がします。
    満足度は5/10
    まあこんなもんかな~と。

    蛇足ですが武蔵の引退セレモニーで涙ぐむ。
    じーん。
    現役の時、負ける度に辛らつな意見を述べてきたのもずっと応援していたから、と言い訳。
    改めて武蔵選手、お疲れ様でした!!

    以上結果などスポーツナビwikiペディア参照

    http://ja.wikipedia.org/wiki/K-1_WORLD_GP_2010_IN_YOKOHAMA
    http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/2010/2010040301/index.html

  • 【感想】K-1 WORLD MAX 2010 日本代表トーナメント

    K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kg Japan Tournament~

    2010.3.27、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ

    オープニングファイト

    オープニングファイト第1試合(K-1ルール・3分3R延長1R)
    松倉信太郎vs.YUUKI×
    2R 1:48 TKO(3ノックダウン:パンチ連打)

    オープニングファイト第2試合 大渡博之引退試合(K-1ルール・3分3R延長1R)
    大渡博之vs.内村洋次郎×
    2R 1:15 TKO(タオル投入)

    オープニングファイト第3試合 日本代表決定トーナメントリザーブファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
    小宮由紀博vs.久保薗ルイス(ブラジル)×
    3R 1:43 TKO(ドクターストップ:鼻からの出血) ※小宮がリザーブ権を獲得

    電通関連とのことで特別に番組内でピックアップされていた大渡がKOで引退。
    本職ではないのでお疲れ様というのはお門違いかも。
    もちろんオープニングファイトはテレビ放送なし。
    故に感想もなし。

    本戦

    日本代表決定トーナメント1回戦(K-1ルール・3分3R延長1R)

    第1試合
    龍二vs.城戸康裕× 予想:×
    3R終了 判定2-0(29-28、29-29、28-27)

    前へ前へと強引に押してくる龍二の圧力に対して城戸もまた強引にキックを打とうとして間合いが龍二ペースで打ち合う展開。
    間合いを間違えてフルスイング的な攻撃ができていなかった城戸は、1Rにとられたダウンを奪い返す気持ちばかりが先行して
    ちぐはぐなリズム。
    城戸は手数を出すもしっかりと腰が入った打撃が打てなく、龍二の打ち合いに付き合うような状態。
    決め手はどちらにもなく、1Rに龍二がとったダウンで逃げ切る結末。
    もう少し変化のある展開が欲しかったです。

    第2試合
    長島☆自演乙☆雄一郎vs.名城裕司× 予想:○
    1R 0:39 KO(左フック)

    体重差は確かにありましたが、なくても自演乙の左フックはかなーりいいタイミングで名城に入っていたので、
    結果がそう変わるとは思えない内容でした。
    自演乙圧勝。
    名城が試合の始めにグローブを合わせず、奇襲的に攻撃してきたのは
    まともに打ち合えない体重差を考慮した作戦だったのでしょうか?

    第3試合
    中島弘貴vs.TATSUJI× 予想:×
    2R 0:43 KO(パンチ連打)

    パワーの中島とテクニックのTATSUJI。
    1Rは互角の展開も2Rの最初にTATSUJIがダウンを奪われると一気に2ダウンを奪われ中島の勝利。
    TATSUJIの1回目のダウンはともかく2回目のダウンはパンチがクリーンヒットしておらず、
    圧力と1回目のダメージでよろけて倒れたので個人的にはミスジャッジだと思います。
    今年も不完全燃焼で終わったTATSUJIは来年のK-1召集は絶望的か。

    第4試合
    日菜太vs.山本優弥× 予想:×
    3R終了 判定3-0(30-28、30-28、30-28)

    3R通じて休むことなく打ち合った、まさに激闘と呼ぶにふさわしい試合。
    ケンカの延長みたいにノーガードで打ち合うといった内容ではなく、
    ミドルキック主体で距離を支配しようとする日菜太と、支配させまいとパンチの連打で距離を詰めていく山本。
    しかし、日菜太の方も重くはないが隙の少ない細かなパンチで山本に主導権を握らせない。
    左ミドルキックを打つ日菜太に山本は返しの右インローを打っていき、その終わり際にパンチの交差というバチバチの展開。

    結果的には手数の上で日菜太が判定で勝利しましたが、山本の戦い方はこれが正解だったと思います。
    蹴りで距離を支配するタイプに後ろに下がるのは自滅行為だからです。
    ただ、前に出る山本に対して日菜太にも予想以上に打ち合う技術があり、
    山本が判定で上になるほどのクリーンヒットを許さなかったというところが今回の日菜太の決定的な上手さだったのではないでしょうか。
    3Rには日菜太も蹴り疲れ?山本はそこそこのパンチを当てていましたが、逆転には至らず。

    うーむ、よい試合でした。
    両者へ拍手!

    第5試合 スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
    DJ.taiki vs.渡辺一久× 予想:○
    3R終了 判定3-0(30-29、30-29、30-29)

    taikiが蹴り倒すのか渡辺が殴り倒すのかという根性合戦に。
    今回は渡辺が根性があったが故の泥仕合でしょうか。
    taikiの勝利コールを受けた際の観客の無反応ぶりが印象的でしたT-T

    taikiがキックボクサーの練習をしてきた=延々とローキックを繰り返す=初期の佐藤嘉洋の方程式が脳内で完成。

    日本代表決定トーナメント準決勝(K-1ルール・3分3R延長1R)

    第6試合
    ×龍二vs.長島☆自演乙☆雄一郎○ 予想:×(城戸vs.自演乙
    1R 1:44 KO(パンチ連打)

    1回戦のダメージの影響がモロに出た内容。
    タフな龍二が自演乙のパンチの連打で2ダウンTKO負け。
    自演乙はラッシュの時の左アッパーがいい感じでした。
    結果的にはまたしても自演乙の圧勝。
    ほぼノーダメージで決勝へ。

    第7試合
    中島弘貴vs.日菜太× 予想:×(TATSUJIvs.山本優弥
    1R 0:58 KO(右フック)

    1回戦同様試合開始から左ミドルを連打する日菜太にパワーで割り込もうとする中島。
    コーナーによった僅かな隙に中島がワンツー。
    実質右ストレート一発で日菜太をKO。
    確かに危険な右ですね><

    元野球部でピッチャーという中島ですが、ちょっとチャック・リデルを思い出しました。
    元球児の右の肩は半端ないですね!?

    第8試合 スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
    小宮山工介vs.村浜TAKE HERO × 予想:×
    2R 1:49 TKO(タオル投入)

    テレビ放送なし。
    久しぶりにK-1参戦の村浜は負けましたか…。

    第9試合 セミファイナル スーパーファイト(K-1ルール・3分3R延長1R)
    佐藤嘉洋(日本)vs.ダニロ・ザノリニ(ブラジル)× 予想:○
    2R 2:11 KO(右膝蹴り)

    テレビ放送なし。
    佐藤はキッチリ勝利。

    第10試合 メインイベント 日本代表決定トーナメント決勝(K-1ルール・3分3R延長2R)
    長島☆自演乙☆雄一郎vs.中島弘貴× 予想:×(城戸vs.山本
    3R 1:58 KO(右フック) ※長島が優勝

    1Rは自演乙ペースでポイントを取るも2Rでは中島がダウンを奪い逆転。
    そこからはキックを忘れパンチを打ち合う展開が続くことに。
    3Rでは判定で中島が勝ちか?と思いがよぎった時、自演乙のカウンターの右フックがヒット。
    頭部が激しく揺れた中島は起き上がれず自演乙のKO勝利。

    なかなかの熱さだった日本トーナメント。
    自演乙も中島も紙一重で見ごたえのある激しい打ち合いでした。
    しかし熱くなると無茶な打ち合いをするのはいただけない。
    あの戦い方でサワーやクラウスに歯が立つとは正直思えません。
    ペトロシアンなんてはるか雲の上みたいな印象です。
    熱くなったときに気持ちは前に出つつ、戦い方は冷静にできるようになれば
    世界ベスト4レベルの強豪にも勝てる時かもしれません。

    とはいっても全体的に選手一人一人の気迫が伝わってくる試合内容で、
    個人的には非常に面白い大会だったと思います。
    点数は8/10
    試合をルール的に勝つという姿勢ではなく、格闘技の基本である「相手を倒す」という姿勢が強く現れていたからこその
    熱い大会だったと思います。

    予想的中率は3/10
    全然読みが外れましたああううおおおああぁぁ…。

    以上結果等wikiペディアスポーツナビ参照。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/K-1_WORLD_MAX_2010_%E3%80%9C-70kg_Japan_Tournament%E3%80%9C
    http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/2010/2010032702/index.html

  • 【感想】DREAM13

    DREAM13

    2010.3.22 神奈川・横浜アリーナ

    テレビで見れた範囲内での感想を。

    第1試合 無差別級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    ミノワマン(日本)vs.ジミー・アンブリッツ(アメリカ)×
    2R 2:42 足首固め

    1Rでアンブリッツに肩固めを極められかけた時はパワーでねじ伏せられるのか?と
    焦ってしまいましたが、スタンドに戻るとスタミナ切れのアンブリッツがミノワマンの打撃に対応できない状況に。
    2Rではミノワマンがマウントをとられるとすぐにリバースし足首固めへ。
    お見事の一本勝ち。
    安心して試合を見れない、ハラハラしながら試合を見ることになるという点では
    所に似た部分があって楽しかったです(笑)

    第2試合 ライト級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    菊野克紀(日本)vs.弘中邦佳(日本)×
    1R 1:26 KO(右フック)

    弘中はもうちょっと何かやるんじゃないかな~と期待していましたがグランドの展開になることもなく、
    スタンドで菊野が圧倒。
    三日月蹴りがあるという相手の心理をうまく読んでパンチから入ったのが上手かったです。
    KOシーンでも菊野は細かい左アッパーから右フックへのコンビネーションと、
    パンチのテクニックもバカにできないものをもってるみたいですね。

    第3試合 フェザー級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    コール・エスコベド(アメリカ vs.前田吉朗(日本)×
    1R 2:29 KO(左ハイキック)

    ペース的には前田の試合でしたが一瞬の油断でKO負け。
    アグレッシヴで詰めが甘いっていうのが前田のいいところでもあり悪いところでもあるので…。
    攻撃的が故のリスクなのでなんとも言えません。
    もっと緩急を付けれるようになればペースを支配し続けれる気もするのですが、性格的に無理かな?
    エスコベドは得意のグラウンドの展開がないまま勝利したので代名詞の三角締めは披露せず終い。
    契約が続行していれば次はグラウンドが強い選手とやると面白いかもしれません。

    第4試合 ウェルター級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    長南亮(日本)vs.アンドリュース・ナカハラ(ブラジル)×
    2R終了 判定3-0

    飛び飛びの放送だったので自分的判定の判断材料がそろわず。
    印象に残っているのはTKO寸前の長南がテイクダウンで危機を脱し、優勢に試合を終了した印象点くらいか。
    ナカハラは懸念しいていたスタミナ切れ的なものは見受けられず。
    ウェルターでもやっていけそうです。
    長南もグラウンド打撃だけでなく、関節技を少しでも使えれば、相手からすらば「嘘っ!?」って感じで
    虚を付けると思うんですけど、やっぱりガンガン殴るのは性格なのかなw

    第5試合 ライト級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    KJ・ヌーン(アメリカ)vs.アンドレ・ジダ(ブラジル)×
    2R終了 判定3-0

    ダイジェスト放送なのでこれといった印象はなく。
    ヌーンの連打シーンを放送しただけみたいな。
    ジダはこれで3連敗…。
    次はあるのか。

    第6試合 セミファイナル ヘビー級ワンマッチ 1R10分、2R5分
    ジョシュ・バーネット(アメリカ)vs.マイティ・モー(アメリカ)×
    1R 4:41 アームロック

    金的アクシンデントで流れが途切れたこの試合。
    モーは無理に試合を続行したようで、グラウンドになるとアームロックが極まる前にタップアウト。
    まあ、しかたないですよね><
    ジョシュは細かいボクシングテクニックを身に付けたのか、
    ガードを固めて間合いを詰めて投げるという戦い方ではなく、
    巧みにモーの強打を空かしていました。
    モーの打撃だとガード上からでもダメージがあるからなのでしょうけど^^;
    結果的にジョシュが勝ちましたがイマイチな試合でした。
    今回の内容だとジョシュがアリスターに勝つ可能性は低いかな?

    第7試合 メインイベント DREAMフェザー級タイトルマッチ 1R10分、2R5分
    ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)vs.ヨアキム・ハンセン(ノルウェー)×
    2R終了 判定2-1 ※ビビアーノが初防衛に成功

    1Rはハンセンの手数が非常に少なく、ビビアーノがテイクダウンを数回奪うなどで優勢。
    ハンセンは主にローキック中心で当てていくもビビアーノは怯まず。
    ビビアーノがテイクダウンを数回奪うシーンではハンセンは見事な切り替えしで技をかけさせませんでした。

    2Rではハンセンガ数回ハードヒットを当てるもやはり手数が少なくスタミナに問題ありなのか、
    フェザー級初戦でペース配分がわからないのか、思い切りの良さが出ていませんでした。
    逆にビビアーノは2Rも数回テイクダウンを奪いポイントの上では明らかに優勢。

    結果は2-1でビビアーノが勝利し王座防衛。
    王者ということでお互い決め手がない内容ではドロー防衛としてこの結果は妥当でしょう。
    2Rにハンセンのアッパーでビビアーノのマウスピースが吹っ飛んだシーンで私は「このままいけるか?」と
    思いましたがビビアーノは上手くかわしましたね。
    判定のシーンではハンセンに1ポイントコールされるとビックリした表情をして手を挙げてました。
    ハンセンもあの内容でポイントが取れるとは思ってなかったようです。

    ハンセンファンの私としては残念な結果ですが、いつもと比べて思いっきりのよさが出ていない試合でした。
    ビビアーノは高谷やハンセンといった選手にスタンドで付き合うだけの打撃をもってきているとなると、
    グラップラーという認識を改めてオールラウンダーと認識しなければならなくなってきているようです。


    今回はミノワマンが勝ち、ハンセンが負けたので十分に満足がいく大会ではありませんでしたが
    膠着などは少なくまあまあの5/10

    会場ではジョシュvs.モーの金的アクシデントでかなり長い空き時間があったらしく、
    冷めてしまった人がいたとか。
    全体としてはあまり成功したとはいえない大会だったかも。

    今回から本格的にDREAM、Strike Forceの交流戦が始まったわけですが、
    果たして次は誰と誰がやるのか。
    DREAMからStrike Forceには誰が乗り込むのかが興味の対象です。
    といっても去年、一昨年にDREAMで活躍した外人選手のほとんどがSFと契約してしまったわけですが…。

    それにしてもウェルター以上の階級に選手がいなすぎる。

    試合時間、決め手等wikiペディア参照。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/DREAM.13